エクササイズ・ダイエット
2017年2月20日

お尻の記憶喪失を阻止せよ!


◆お尻の記憶喪失!?

皆さん、「お尻の記憶喪失(Gluteal Amnesia)」という言葉をご存じですか? 座って過ごすことの多い現代人は、股関節が曲がったままの状態でいる時間が長くなりがちです。すると、股関節を伸ばす働きをするお尻の筋肉が、自分の仕事を忘れてしまってきちんと働けなくなってしまうのです

こうしてお尻の筋肉が記憶喪失に陥ると、本来お尻の筋肉が果たしていた役割を他の筋肉たちで補わざるを得なくなり、その結果、ひざ・腰の痛み、姿勢の悪化などさまざまな悪影響が出てしまいます。
あなたのお尻は大丈夫でしょうか…?

お尻の記憶喪失

というわけで今回は、お尻の記憶喪失を防ぎ、ハリのある素敵なヒップを目指すエクササイズについて解説していきます。

◆お尻の記憶喪失、招いてない?

お尻の筋肉は、「大殿筋(だいでんきん)」と呼ばれ、体の中でも大きな筋肉である大筋群に分類されます。また、立った姿勢を維持するために絶えず働く抗重力筋(こうじゅうりょくきん)のひとつでもあります。

そのような重要な筋肉が自分の仕事を忘れて働けなくなってしまうことは、1日の代謝量(カロリー消費量)の減少にもつながるので、ダイエットの面でも大問題! できることなら、未然に防ぎたいものです。

お尻の記憶喪失は、ある日突然そのような状態になってしまうのではなく、日々の生活習慣の積み重ねで進行していきます。お尻の記憶喪失につながっていくNG習慣には、次のようなものが挙げられます。

《お尻の記憶喪失を招くNG習慣》 (1)長時間座りっぱなし
長時間座りっぱなしだと、股関節が曲がった状態が続くので、お尻の筋肉が使われないまま過ごすことになります。
特にデスクワークの人は、1日の大半が大殿筋の活動ゼロになってしまうので、お尻の記憶喪失まっしぐらかもしれません…。

(2)運動不足
筋肉は使わないと働きが悪くなってしまいます。お尻の筋肉は、立った姿勢を維持するためだけでなく、歩いたり走ったり、立ち上がったりジャンプしたり、体を動かすときには必ず使われます。
運動不足は、お尻の記憶をなくさせているようなものなのです。

(3)ヒールを履いてひざを曲げてしまう
ヒールを履いたとき・・・・・