カラダ
2019年8月5日

避妊リングについて教えて!IUD・IUSの違いと費用、副作用、注意点


[目次]

  • お悩み:避妊リングについて教えてください
  • 回答:避妊リングIUD・IUSがあります
  • ・避妊リングIUD・IUSの違いと費用、副作用
    ・避妊リングを付けた後の夫婦生活に置いての注意点
    ・永久的避妊を希望するなら「卵管結紮」も方法のひとつ


    お悩み:避妊リングについて教えてください


    「現在、1歳の子どもが1人います。夜の生活は週に1~2回あるのですが、夫がなかなか避妊してくれません…。
    二人目は希望しておらず、現在育休中で間もなく復職すること、復職後も育児は私が主に担当する予定なので仕事と育児の両立を考えると、二人目は難しく。
    そこで質問です。避妊リングの副作用や価格について教えてください。また、避妊リング付けた後の夫婦の生活において注意すべき点などもお願いします」

    20代後半
    サカナさん



    回答:避妊リングIUD・IUSがあります


    サカナさん、こんにちは。
    避妊リングについて知りたいとのことですね。

    ●避妊リングIUD・IUSの違いと費用、副作用

    「避妊リング」には「IUD(Intrauterine Device:子宮内装置)」と「IUS(Intrauterine System:子宮内システム)」とがあります。

    どちらも自費診療になるので、価格は病院によってまちまちですが、相場としては、IUDは2~3万円くらい、IUSは5~10万くらいでしょう。
    避妊効果は、どちらも5年くらい有効です。

    副作用ですが、IUDの場合、生理の出血量が増えるとか、出血の期間が長くなるという副作用がわりと多く見られます。時には生理痛がひどくなることもあります。
    IUSはこの種の副作用を減らすために黄体ホルモンを染みこませてあるので、むしろ出血量が減る傾向にあり、生理痛も軽くなるという副次的な効果があります。

    ●避妊リングを付けた後の夫婦生活に置いての注意点

    夫婦生活で注意すべき点としては、避妊リングは、コンドームと違って、性感染症の予防には役に立たないことです。この点はしっかり認識しておいてください。
    それと、すでに述べましたがIUDの場合は出血の期間が長くなるので夫婦生活の妨げになるかもしれません。

    これらの点を考慮して、避妊リングを使うか使わないか、使うとしたらIUDにするかIUSにするか、検討してください。

    ●永久的避妊を希望するなら「卵管結紮」も方法のひとつ

    ところで、これは質問の範囲から外れるかもしれませんが、避妊リングは、除去すればまた妊娠可能になります。なので、今しばらくは妊娠したくないけど、いずれ何年後くらいには子どもがほしいという人に適した避妊法です。
    もし、もう妊娠の希望はない、つまりほぼ永久的に避妊したいということでしたら、「卵管結紮(らんかんけっさくじゅつ)」という方法があります。ごく簡単な手術(2~4日くらい入院します)で、副作用もほとんどなく、ほぼ永久的に確実な避妊効果が得られます。
    相談文から推測すると、サカナさんの場合、こちらの方が適しているかもしれません。こちらも検討対象に加えると良いかもしれませんね。