カラダ
2018年11月4日

低体温が続く生理の正体は「無排卵月経」?起こりやすくなる年齢は?


[目次]

  • お悩み
  • 回答
  • ・高温期がないまま月経に…「無排卵月経」の可能性
    ・年齢による無排卵月経の頻度


    お悩み


    「ずっと低体温ですが、大丈夫でしょうか?前回生理が終わってからずっと低体温が続いています。しばらくは意識してなかったのですが、今回生理の時期がきても、高温期にならずにいます。それから生理予定日が来たので、寝る時にタンポンをして寝たら、翌朝うっすらと出血がありました。でも日中は何もなく、また夜から翌朝にはうっすら出血がある。それが4日ほど続き、それからは何もありません。大丈夫なのでしょうか?」

    40代
    かおりさん



    お悩み


    かおりさん、こんにちは。前回の月経が終わってから、低体温が続いたまま今回の月経が始まったものの、経血量が少なく心配されているのですね。
    まず、高温期にならないまま月経が起こることについてご説明しましょう。

    ●高温期がないまま月経に…「無排卵月経」の可能性

    基礎体温で低温期が続き、高温期がない場合は、無排卵の状態です。そして、排卵が起こらないまま月経が起こる状態を「無排卵月経」と呼びます。
    無排卵月経では、少量の出血が2~3日で終わったり、だらだら続いたり、逆に大量に出血したりなど、一般的には通常の月経とは異なる出血となります。

    かおりさんの場合はおそらく無排卵月経であったのではないかと思われます。

    ●年齢による無排卵月経の頻度

    40歳くらいになると、ときどき無排卵になることがあります。
    更年期を迎える45歳頃になると、さらに無排卵の頻度は増え、月経も不順になってきます。女性の体は、閉経の約10年前より閉経の準備を始めるようになるので、無排卵の頻度も増えてくるのですね。
    日本人女性の平均閉経年齢は約50歳ですので、40歳前後より無排卵が起こった、月経周期が短くなった、経血量が少なくなってきた、月経日数が短くなったなど月経状態に変化があらわれるようになります。

    かおりさんは、40代とのことですので、ときどきこのような無排卵が起こってもおかしくはないのです。今後も基礎体温の測定をしながら、排卵の有無や月経の状態などをみていかれるとよいでしょう。

    これらのアドバイスが、かおりさんのお役に立てれば幸いです。