カラダ
2019年3月3日

PMSの症状とタイプ別対策。生理前に彼氏にあたる自分が嫌い?


女性特有の悩みはいくつかありますが、月経(生理)前にむくみやイライラ、情緒不安定など、様々な不快症状を引き起こす「PMS(月経前症候群)」に悩まされる女性はとても多いです。イライラを彼氏や旦那さん、家族などにぶつけてしまい自己嫌悪に…という負の連鎖に悩んだことがある人も多いのでは?
今回は、PMSの症状と原因、そしてタイプ別の対策のコツをお伝えします。


[目次]

  • PMS(月経前症候群)とは?症状が出るのはいつから?
  • PMSの原因は「ホルモン」
  • 肌荒れ、イライラ…つらいPMSの症状をチェック
  • PMSの症状を抑えるには?タイプ別の対策のコツ
  • PMSの症状がつらい場合は、医師に相談する


  • 監修:婦人科医 松村圭子


    婦人科医、成城松村クリニック院長。大妻女子大学非常勤講師。婦人科専門医として、月経トラブルから更年期障害まで、女性の一生をサポートする診療を行う。小さな悩みごとでも相談しやすく、姉御肌の頼れる女医として人気。『医者が教える女性のための最強の食事術』『女30代からのなんだかわからない体の不調を治す本』など著書や監修コンテンツも多数。

    成城松村クリニック|世田谷区の婦人科・エイジングケア
    http://seijo-keikoclub.com/


    PMS(月経前症候群)とは?症状が出るのはいつから?


    月経前にはお腹が張る、むくむ、イライラするなど様々な不調に悩まされることがありますよね。多くの女性が月経前に感じる、心身の変化や不調を「PMS(Premenstrual Syndrome、月経前症候群)」と呼び、およそ8割の女性が経験していると考えられています。
    このPMSは月経前3日くらいから10日くらいの間で起こり、月経の開始とともに消失、もしくは軽減されます。


    PMSの原因は「ホルモン」




    PMSの原因は、まだはっきり解明されていませんが、原因のひとつとして「女性ホルモンの急変動」が密接に関係しているとされています。
    「黄体期(排卵後から月経前にかけて)には、女性ホルモンの一つである「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の分泌が増加します。そして、月経直前にもうひとつの女性ホルモン・「エストロゲン」とともに急激に減少します。このような急激な変動に心と体が振り回されてしまい、様々な症状が出てしまうのです。

    また、この時期に心の安定や癒しをもたらすホルモンである「セロトニン」も減少するので、精神的に不安定になったり憂うつになったりしやすくなるとされています。


    肌荒れ、イライラ…つらいPMSの症状をチェック


    個人差が大きく、症状は多岐にわたりますが、主な症状は次の通り。
    当てはまるかチェックしながら見てみてくださいね。当てはまる項目が多いものが、あなたのPMS症状傾向のタイプです。

    ●主なPMSの不調:体

    □肌が荒れる。
    □体がむくんだり、冷える。
    □なかなか寝付けないか、日中眠気が増す。
    □乳房が張ったり、痛くなる。
    □食欲が増えたり、体重が増える。
    □頭痛や腹痛。
    □吐き気がする。

    ●主なPMSの不調:心

    □イライラする。
    □怒りっぽくなる。
    □クヨクヨして泣きたくなる。
    □やる気が起きない。
    □気分が落ち込む。
    □消えてしまいたいと思うことがある。
    □憂うつな気分になる。

    ●主なPMSの不調:行動

    □集中力が低下して、仕事に支障が出る。
    □物忘れがひどくなる。
    □あまり欲しくないものを衝動買いしてしまう。
    □暴飲暴食してしまう。
    □周りの人に八つ当たりしてしまう。
    □イライラして物を投げたりしてしまう。
    □体を動かすのが面倒になる。

    体・心・行動、どのタイプに当てはまる項目が多かったですか?
    さて、程度の差はあってもつらいPMS。少しでも症状を和らげたいですよね…。続いては、タイプ別のPMSの対策をお教えします。