カラダ
2019年3月17日

無排卵状態を放置するとどうなる?原因と改善方法


[目次]

  • お悩み
  • 回答
  • ・無排卵が起こる原因
    ・ホルモン分泌が乱れる原因
    ・無排卵は放置すると不妊につながることも
    ・無排卵状態の改善には日常生活の見直しも大切


    お悩み


    「先日生理不順で婦人科を受診したところ、無排卵の可能性があると言われました。今は独身で、今後結婚や出産の予定もありません。治療はしていこうとは思いますが…仮に、無排卵の状態が、ずっと続くとどうなりますか?病気につながったりしますか?」

    30代前半
    mimomimさん



    回答


    mimomimさん、こんにちは。
    婦人科で無排卵の可能性があると言われ、無排卵の状態がずっと続くと何らかの病気につながったりするのではないかと心配されているのですね。
    まず、無排卵についてご説明しましょう。

    ●無排卵が起こる原因

    無排卵の主な原因は、視床下部・下垂体・卵巣からのホルモン分泌の乱れです。
    月経は、脳の視床下部・下垂体の指令を受けて卵巣から分泌される女性ホルモンによってコントロールされています。つまり視床下部・下垂体・卵巣の連係プレーによって毎月の月経が規則正しく起こるわけですが、この連係プレーが乱れると、無排卵を引き起こしてしまいます。

    ●ホルモン分泌が乱れる原因

    これらの働きが乱れる原因としては、不規則な生活、極端なダイエット、激しいスポーツ、強いストレスなどがあげられます。これらによって視床下部がダメージを受けると、下垂体や卵巣に指令を送ることができず、結果的に卵巣の働きが低下して、無排卵になってしまいます。視床下部は特にストレスに敏感なので、日々のストレスが蓄積されると月経の状態に悪影響を及ぼしてしまうのです。
    また、過度なダイエットによる栄養不足は、「このような状態では妊娠をしてはいけない」と脳が判断し、生命維持とは直接関係のない生殖機能をストップさせてしまいます。

    ●無排卵は放置すると不妊につながることも

    「無排卵」という状態は、卵巣から卵子が排出されていないということなので、慢性的になると妊娠は難しいと言えます。
    放置していると将来不妊になる可能性もあるので注意が必要です。たとえ今すぐの妊娠を希望していない場合でも、無排卵と診断されたら、必要に応じて治療をすることが大切です。

    ●無排卵状態の改善には日常生活の見直しも大切



    そして、無排卵の原因が日常生活のなかに潜んでいないか、生活習慣を見直すことも大切です。不規則な生活が原因の場合は、食事や睡眠など、規則正しい生活を送るよう心がけましょう。過度なダイエットも禁物です。
    また日々のストレスも蓄積させないよう、うまく発散できるように心がけることも大切です。ストレスフルな現代、ストレスを完全になくすことはできませんが、音楽や散歩、打ち込める趣味などで日々のストレスを解消するようにしましょう。
    これらのアドバイスが、mimomimさんのお役に立てれば幸いです。