カラダ
2018年12月23日

排卵時期の下腹部痛やむくみ。排卵痛はホルモンの変化が原因?


[目次]

  • お悩み
  • 回答
  • ・月経サイクルと頭痛、むくみの関係
    ・排卵痛はなぜ起こるの?


    お悩み


    「排卵の時期に下腹部に痛みがあります。そしてむくみもあります。排卵痛なのでは?と言われたのですが、聞いたことがありません。痛みはそれほどひどくはないのですが…。これって一体なんなのでしょうか?」

    快天さん



    回答


    快天さん、こんにちは。
    排卵の時期に下腹部痛やむくみがあり、痛みはひどくはないけれど気にされているのですね。
    排卵期における体の変化が起こる原因には、月経サイクルにおける女性ホルモンの作用や変動が大きく関わっています。まず、この女性ホルモンの周期的な変動についてご説明しましょう。

    ●月経サイクルと頭痛、むくみの関係

    月経サイクルは、「エストロゲン」「プロゲステロン」という二つの女性ホルモンの変動によって成り立っています。
    月経の終わり頃からエストロゲンの分泌が増加し、その作用で卵胞(卵子を包んでいる袋のようなもの)が発育します。そして、排卵の直前にエストロゲンの分泌がピークを迎えた後、一時的に下降し、やがて卵胞が破裂して排卵が起こります。その後、プロゲステロンの分泌が増加し、エストロゲンは、少し持ち直して月経前まで分泌を維持します。

    このように、排卵の時期はホルモンのダイナミックな変化が起こるので、それにともない自律神経のバランスも一時的に乱れて、頭痛や吐き気、むくみなどの症状があらわれることもあります。

    ●排卵痛はなぜ起こるの?

    また、排卵の際、卵子が卵巣を包んでいる被膜を突き破るため、下腹部痛や腰痛を感じることがあり、この痛みを「排卵痛」と言います。この排卵痛は、あることもあれば、ないこともあります。

    排卵痛の痛みは軽いことがほとんどですが、なかには痛みが強く、鎮痛剤の内服が必要な場合もあります。

    このように、排卵痛は生理的なものなので、心配はいらないのですね。
    これらのアドバイスが、快天さんのお役に立てれば幸いです。