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カラダ
2010年4月15日

PMSがひどいまさか若年性更年期障害

月経前症候群(PMS)


松田ゆたか
この記事の執筆者
松田ゆたか
婦人科医・心療内科医。
カラダのお悩みを送る
ないきさん、生理のたびにつらい思いをされているんですね。少しでも手助けになればと思います。

まず、若年性更年期障害について説明します。
この言葉、最近よく耳にしますが、正式の病名ではありません。
更年期障害に似た症状が更年期(一般には50歳前後)よりずっと若い時期に出現した場合に、こう呼ぶことがあります。
正式には卵巣機能不全といい、卵巣から女性ホルモンが分泌されなくなる、あるいは分泌量が減ってしまうことが原因です。
更年期障害の場合、女性ホルモン分泌が復活することはありませんが、卵巣機能不全の場合は女性ホルモン分泌が復活することがあります。
ただ、どちらも女性ホルモンの分泌が減ることが原因なので、症状は似ています。
一番特徴的な症状は、
◆月経不順、あるいは無月経
◆のぼせ、あるいは冷えのぼせ(頭や背中はほてっているのに手足は冷たい)
です。

ここで、ないきさんの症状からみると、どうも卵巣機能不全(=若年性更年期障害)らしくありません。
月経の10日前から月経が始まる頃までがつらいとのことですが、卵巣機能不全なら、ずっと症状が出現しますし、そもそも月経不順になることが多いです。

この点を踏まえ、つわりのような吐き気に注目すると、女性ホルモンの分泌が足りないのではなく、むしろ黄体ホルモン(女性ホルモンの一種)が多すぎるのではないかと考えられます。
黄体ホルモンは排卵から月経の間に、つまり月経の2週間くらい前から月経が始まる頃まで分泌されます。
一度、月経の1週間くらい前に婦人科を受診なさって、黄体ホルモンの血中濃度を調べてもらうといいですよ。

では、ないきさんの悩みが、黄体ホルモンが多すぎるために生じているのなら、黄体ホルモン分泌を適度に減らせばよいということになります。しかし、それは意外に難しいです。

比較的、簡単な対策は、卵胞ホルモンを補うことです。
卵胞ホルモンは、黄体ホルモンとは別の女性ホルモンです。この2種類のホルモンは互いに協力する場面もあれば、抑えあう場面もあります。
卵胞ホルモンが
◆黄体ホルモンを抑えてくれること
◆卵胞ホルモンと黄体ホルモンのバランスが適正なレベルに回復すること
を期待して、卵胞ホルモンを補うのです(のみ薬、あるいは注射で対応します)。

これで症状が改善されない場合は、もう少し手の込んだ対策が必要になります。
薬を使って卵巣の働きを抑えます。
しかし、そうすると黄体ホルモンだけでなく卵胞ホルモンの分泌も減ってしまうので、まさに更年期のような症状が出現します。
そうならないよう卵巣の働きを抑えながら、卵胞ホルモンを補うことになります。

いずれにせよ、婦人科で検査・診断・治療が必要です。婦人科は敷居が高いかもしれませんが、ぜひ一度受診なさってください。
ないきさんが今の症状から早く解放されることを願っています。
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