カラダ
2010年12月23日

生理前のおなかの張りがツライ�


「3年ほど前からなのですが…生理前になると必ずお腹がとても膨らんで、苦しくなります。
その膨らみは尋常じゃありません。

これを治すことはできないのでしょうか?」

20歳未満
まゆまゆ22さん


生理前にお腹が膨らんでしまうのですね。

生理前の不調とその原因
生理前にはお腹の膨らみや便秘、むくみ、胸のハリやイライラなどさまざまな不調が起こりやすく、これらの症状を総称して「PMS(月経前症候群)」と呼びます。

排卵後から生理前にかけて、女性ホルモンの一つである「プロゲステロン」の分泌が増加します。
このプロゲステロンには、水分を体の中にためこんでしまう作用があるため、むくみやすくなります。

また腸管のぜん動運動(便やガスを送りだす働き)を抑えてしまう作用もあるため、腸内にガスがたまってお腹が膨らんでしまったり便秘がちになったりするのです。

お腹の膨らみを改善するには
さまざまな不調に悩まされやすい生理前の時期ですが、お腹の膨らみを予防するためには、腸管のぜん動運動を高めてあげる必要があります。

1.食生活の改善
規則正しい三食の食生活を心がけ、食物繊維の多い食事を摂るようにしましょう。
食物繊維には「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」がありますが、お腹が張って苦しい時は、不溶性食物繊維では逆効果になってしまうことがあるため、海藻類や果物などに多く含まれている水溶性食物繊維を摂るようにします。

2.水分をしっかり摂る
便秘を予防するためにも水分はしっかり摂るようにしましょう
水分を摂るとむくむと思われがちですが、塩分を控えるようにすれば余分な水分は体内から出て行きますので心配ありません。

ただし、冷たい飲み物は体を冷やしてしまうので、常温かホットドリンクを飲むようにしましょう。

3.たんぱく質、脂肪の摂取を控える
動物性のたんぱく質や脂肪は腸管の中に長時間とどまってガスを発生しやすくなりますので、生理前は控えめにすると良いでしょう。

4.運動する
腸管を刺激するためには適度な運動も必要です。こまめに体を動かして腸の運動を促してあげましょう。

ホルモンの影響で不調に悩まされがちな生理前。日常生活の工夫でうまく乗り切りましょう。