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カラダ
2011年4月14日

生理はホルモン剤で復活する?

月経(生理)


松村圭子
この記事の執筆者
松村圭子
婦人科医。成城 松村クリニック院長。
カラダのお悩みを送る
トラニャンさん、こんにちは。
2ヶ月に1度の生理を復活させたいということですね。

ホルモン剤の投与について
一般的に、更年期障害の治療として行われる「ホルモン補充療法」では、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンを投与します。
エストロゲンのみの投与だと子宮体がんの危険性が増加するので、子宮体がんを抑える効果のあるプロゲステロンも一緒に投与します。
したがって、子宮を摘出する手術を受けた人は、エストロゲンのみ投与します。

ホルモン剤の投与法
エストロゲンには、内服薬、パッチ剤(貼り薬)、ジェルタイプがあります。
一般的に、ホルモン剤の投与法には、毎日服用する「持続的投与法」と、周期的に服用し、休薬期間を数日作る「周期的投与法」があり、周期的投与法では休薬期間に生理が定期的に起こります。

これは、医学的に厳密にいうと、排卵が起こることによる通常の生理ではなく、「消退性出血」といわれるものです。
したがって、出血が起こるといっても、「生理」とはメカニズムが異なるのです。

ホルモン剤の投与のメリットとデメリット
このホルモン補充療法のメリットには、のぼせやほてり、発汗や不眠などの更年期症状の改善、骨密度の増加、血管の機能の改善、脂質代謝の改善、抑うつ気分の改善、大腸がんリスクの低下、性交痛の軽減などがあります。
また皮膚のコラーゲンの産生が促され、皮膚にハリが出ることも期待できます。

デメリットとしては、不正性器出血、乳房の痛み、血栓症のリスク増加などがあり、長期的な服用によって乳がんの危険性が若干上昇します。
(ただし服用期間が5年以内だと問題ないとされています。また、服用を中止するとその危険性は消失し、死亡率には影響しません)
卵巣がんに対するリスクも同様で、長期にわたる場合は注意が必要です。

このように、ホルモン補充療法は、あくまでも更年期症状の改善が目的であり、生理を起こすことや若返りが目的ではありません。

現在トラニャンさんに更年期症状など心身の不調があり、血液検査でエストロゲンが減少しているようであれば、ホルモン補充療法を考えてもよいでしょう。
その際は、ホルモン補充療法のメリットとデメリットをしっかり理解して、納得することが大切です。

これらのアドバイスがトラニャンさんのお役に立てると幸いです。
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