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カラダ
2011年8月4日

バセドウ病でも、妊娠・出産できる?

妊活・プレママ


松村圭子
この記事の執筆者
松村圭子
婦人科医。成城 松村クリニック院長。
カラダのお悩みを送る
さあちあんさん、こんにちは。
バセドウ病と診断されて、妊娠・出産ができるか心配されているのですね。

バセドウ病は、甲状腺ホルモンが過剰に作られて、甲状腺機能亢進症(こうしんしょう)を引き起こす病気です。
甲状腺を刺激する抗体が自分の体内に作られ、それが甲状腺を異常に刺激して甲状腺ホルモンを産生させてしまうのです。
なぜこのように自己を攻撃する抗体ができるのかはわかっていません。

甲状腺ホルモンは、新陳代謝を活発にするホルモンで、じっとしていても走っているのと同じような状態になり、おもに以下のような症状が現れます。

・動悸、息切れ
・発汗
・手の震え
・体重減少
・過少月経(月経血量が少なくなること)
・無月経

甲状腺の病気は女性に多く、バセドウ病においては、女性は男性の4倍かかりやすいといわれています。
発症年齢は20〜30代が多いため、妊娠・出産に対して不安を感じる女性も多いと思いますが、バセドウ病であっても、抗甲状腺薬を服用して甲状腺ホルモンを正常にしておけば、妊娠や出産は普通の人とまったく変わりはありません。
ただし、甲状腺機能亢進状態で妊娠した場合は、流産や早産の危険性が高くなってしまいます。

一般的に、流産は10人に1人の割合ですが、バセドウ病はその比率が2倍程度に上がってしまうので、妊娠前から甲状腺ホルモンの数値を正常にしておくことが大切です。
そのため、妊娠中でも抗甲状腺薬を内服する必要がありますが、薬を飲むことによって胎児に奇形を起こすようなことはないので、心配ありません。

甲状腺を刺激する抗体は、胎盤を通って胎児にも影響を与え、胎児まで甲状腺機能亢進症を起こすことがあるため、胎児にとっても薬は必要なのです。

バセドウ病は、妊娠中は自然に軽くなりますが、出産後は一時的に悪化することがあるので注意が必要です。 薬を内服して甲状腺ホルモンの数値を正常にしておけば、普通の人と同じように妊娠・出産できますし、日常生活の制限もありませんので、ご安心ください。
ただし、定期的に通院して検査することが大切です。

これらのアドバイスが、さあちあんさんのお役に立てれば幸いです。
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