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カラダ
2011年9月22日

処女なのに、子宮頸がんの可能性

子宮の病気


松田ゆたか
この記事の執筆者
松田ゆたか
婦人科医・心療内科医。
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質問の内容を整理すると、
(1)これからの対応
手術が必要かどうか
(2)感染経路
どうしてうつされたのか
の2つになりますね。

まず、(1)これからどんな対応をすればいいか、わたしの意見を述べます。
がん検診で3ヶ月の間隔をおいて2回続けて3AでしかもHPVが陽性であれば、がんになる可能性は無視できません。

もちろん、「無視できない」といっても確率は半分以下で、がんに進行しない確率のほうが高いです。
また、HPVは2〜3年のうちに自然に(自分の免疫力で)排除されることも多いです。

ただし、本当にがんになってしまったら、レーザーで焼くくらいでは済まなくて、最低でも円錐切除(子宮の入り口を切り取る)が必要になります。

がんになる確率をどれくらいに見積もるか、それが選択の決め手になるのですが、より正確に見積もるために、普通のがん検診よりも詳しい精密検査(コルポ診、病理組織診断)を受けるのをおすすめします。

精密検査で前癌細胞(がんになりかけている細胞)がいないということであれば、手術はしないで、3カ月ごとにがん検診を受け、1年に1回ぐらいHPVの検査を受けるといいです。
来年、再来年のHPV検査で陰性になっていれば(そうなる可能性はあります)、それ以後は年に1回のがん検診を受ければいいです。
もし、精密検査で前癌細胞が見つかったら、その時はちゃんと治療してください。

次に(2)感染経路について説明します。
HPVは、基本的には、感染している人の粘膜と自分の粘膜が触れ合わなければ感染しません。
そして、感染した場所からほかの場所に移動することもありません。
したがって、女性の子宮にHPVが感染しているのは、その部分に、ほかの人(HPVに感染している人)の粘膜が触れたということであり、そういうことが起こるのは、普通に考えて、セックスの時です。

ただし、まれに、HPVに感染している男性が自分の指でペニスに触って、その指を女性の膣に入れると、指に付いたHPVが死なないうちに女性の子宮粘膜に移って女性が感染することがあります。
セックス経験のない女性の子宮にHPVが感染するとしたら、このようなケースが考えられます。

ちびみちゃんさんの場合、こういうこともなかったとしたら、感染経路は謎といわざるを得ません。

HPV感染に限りませんが、現代医学はすべての問題を解き明かしたわけではないので、今の医学知識では説明のできない事態もあり得るのです。
ご本人にとっては「どうやって感染したのか」というのは重大な問題で、ぜひ解明したいところだと思いますが、残念ながら今の医学はその疑問にお答えできないのです。

というわけで、感染経路については歯切れの悪い回答になりましたが、これからの対応のしかたについてはこの回答でちびみちゃんさんの疑問・不安を少しでも解消できたことを願っています。
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