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カラダ
2011年11月3日

副作用が気になるホルモン剤を飲む必要ある?

婦人科・性感染症


松田ゆたか
この記事の執筆者
松田ゆたか
婦人科医・心療内科医。
カラダのお悩みを送る
乳がんとか脳卒中という言葉を目にすれば、驚きもするし、怖くもなりますね。
だけど、これらの情報は決してウソではありません。
可能性はあるのです。

吐き気やむくみは、わりと多い副作用ですが(4〜5人に1人くらいに起こります)、何日か服用していると慣れてきて、症状もおさまります。

これとは逆に、乳がんや脳卒中は、服用し始めてすぐに起きるものではありませんが、何年も十何年も服用していると、これらの病気にかかる確率が10〜30%くらい高まるというデータがあります。

つまり、ホルモン剤を服用していなければ1万人のうち100人が発病するとしたら、ホルモン剤を服用していると1万人のうち110〜130人くらいが発病するということです。

どんな薬についてもいえることですが、薬には必ず副作用があります。
副作用よりも効用のほうが高いと判断すれば服用するし、効用より副作用のほうが怖いと判断すれば服用しなければよいのです。

ホルモン剤の効用は、いろいろありますが、いちばん大きいのは更年期障害の症状を改善することです。

更年期障害の症状が激しくて、日常生活でつらく困っている人なら、効用のほうが大きいと判断して服用することもあります。
もちろん、その場合でも、副作用に対して何もしないというわけではなく、できるだけ副作用の少ないタイプのホルモン剤を使うとか、定期的に乳がん検診・人間ドックを受診するという対策を取ります。

実際、ホルモン剤を服用している人たちは、検診へのモティベーションが高く、まじめにがん検診を受診するので、乳がんにかかる比率は高いけど、乳がんで死ぬ確率は低いというデータもあります。

もっとも、なゆひさんの場合、「閉経したら閉経したで、楽になっていいかな」という文面から推測すると、とりわけ更年期障害で困っているわけではないようですね。
であれば、無理にホルモン剤を服用する必要はないかもしれません。

ただ、一つだけ気をつけてほしいことがあります。
女性は閉経後に骨粗鬆症になりやすいのです。
閉経が早いほど、骨粗鬆症が重症になりやすい傾向があります。

「43才は、ちょっと早過ぎるかな」という病院の先生の言葉は、こういう事情を考えてのことでしょう。
なので、なゆひさんも骨粗鬆症の予防には気を配ってください。

更年期障害の症状がないというご自身の状況を説明して、骨粗鬆症にポイントを絞って今後の方針を相談なさると良いでしょう。

幸いなことに、骨に対しては女性ホルモンと同様のプラスの効用を持ちながら、乳がんの危険を高めない、むしろ乳がんの危険を減らす効果も兼ね備えた薬(ラロキシフェン)もあります。

これらの情報を理解した上で、なゆひさんにとっていちばん良い選択をされることを願っています。
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