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カラダ
2012年5月17日

乳房の痛み、原因は?

乳房の病気


松田ゆたか
この記事の執筆者
松田ゆたか
婦人科医・心療内科医。
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なかなか難しい質問ですが、お答えできる範囲で回答します。

まず、痛む場所ですが、本当に乳房なのでしょうか?ひょっとして、もっと奥の肋骨や筋肉のあたりではないですか?

肋骨のあたりが痛いとしたら、肋間神経痛がいちばん可能性が高いです。
筋肉のあたりが痛いなら、大胸筋・小胸筋の筋肉痛が考えられます。
特に、運動で腕をよく動かす場合は、可能性が高いです。

それから、高校1年生という年齢からは、あまり考えられないのですが、狭心症つまり心臓の痛みも一応は想定されます。

次に、本当に乳房が痛い場合、針で刺されるような痛みは、たまに母乳を与え始めたばかりのお母さんが感じることがあります。
これは乳管といって乳房で作られた母乳が乳首に向かって流れるための管が開き始めるときに感じるのですが、やぶたかさんの場合は、これに当てはまらないでしょう。

ほかには、乳房の成長期に痛みを感じることがあります。
たいていは、さほど激しい痛みではありませんが、たまたま敏感な人だと、かなりつらく感じてしまうかもしれません。

乳房の病気でいちばん心配なのは乳がんですが、乳がんで激しい痛みを感じることはないといってよいでしょう。

では、これらの想定される状態に対して、どう対応するか?
まず、可能性はとても低いといってもいちばん心配なのは、狭心症です。

これは心臓の筋肉に血液を送る血管(冠動脈)が狭くなっているために生じるもので、放っておくと突然死もあり得ます。
なので、循環器科を受診して、心電図などの検査を受け、狭心症でないことを確認してください。
この点が確認できれば、一安心です。

大胸筋・小胸筋の筋肉痛の場合は、運動しすぎない、腕を使いすぎないように気をつけてください。

肋間神経痛は、あまり頻繁でなければ、痛いときに鎮痛薬を服用するとか、塗り薬・貼り薬を使うだけでもいいのですが、頻繁に生じるようなら、桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)などの漢方薬をきちんと服用したり、ペインクリニックで神経ブロックを受けることもできます。

また、ストレスで悪化することも多いので、ストレスをためないよう気を配ってください。

乳房の成長に伴う痛みには切り札になるような対策がありません。痛いときに鎮痛薬を服用して、あと1〜2年、乳房の成長が止まるのを待ってください。
なお、肋間神経痛のところでも説明しましたが、一般に痛みはストレスで悪化します。ストレスをためないように配慮し、場合によっては心療内科を受診するのも一つの方法です。

以上、いろいろと説明しましたが、やぶたかさんの心配を少しでも減らせたなら、うれしいです。
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