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カラダ
2012年7月26日

膣炎と膀胱炎は併発する?

婦人科・性感染症

膀胱炎


松田ゆたか
この記事の執筆者
松田ゆたか
婦人科医・心療内科医。
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質問文からすると、2週間の間隔があるので「併発」というより「続発」かと思いますが、膣炎も膀胱炎もありふれた病気なので、膣炎にかかってしばらくして膀胱炎になることはさほど珍しくはありません。

セックスのあとに痛みがあったということから、膣粘膜が傷ついたのかもしれません。
傷は自然に治りますが、お薬を使うとしたら、抗真菌剤よりもアズノール軟膏のような粘膜・皮膚の傷の修復を助ける塗り薬のほうが良いでしょう。

痛みよりもかゆみのほうが強いときはカンジダによる膣炎の可能性が高く、この場合は抗真菌剤を使います。

膀胱炎に関してですが、質問文にある排尿痛、残尿感、血尿は典型的な症状なので、細菌が膀胱で繁殖して炎症を起こしている細菌性膀胱炎と診断できます。

この病気は、どんなに清潔にしていても肛門周囲に多少は存在する大腸菌が尿道から膀胱に入り込んで起こることが多いのですが、具体的にいつどのようにして入り込んだかを明らかにするのはほとんど不可能です。

治療には抗生物質とりわけナリジクス酸(商品名はウイントマイロン)を使うのが一番効果的で副作用も少ないです。

漢方薬(猪苓湯[ちょれいとう]や清心蓮子飲[せいしんれんしいん])も有効だし、とりわけ細菌が感染していないのに残尿感や軽い排尿痛など膀胱炎のような症状がある場合(非細菌性膀胱炎)には、よく効くのですが、細菌感染による膀胱炎には、力不足なこともあります。

細菌性膀胱炎に漢方薬を使った場合、菌が減って症状は治まるけど、しばらくすると残った菌がまた繁殖して症状が再発することがありますから、激しい排尿痛や血尿のような症状があれば、漢方薬で対処するより抗生物質を使うほうが確実です。

慢性化(1回感染した菌がずっと居続ける)と再発の繰り返し(いったん治ってもまたすぐ感染する)の区別は難しいです。

ただ、どちらもその背景として、2つの要因が考えられます。
その要因と対策は、以下2つです。

(1)治療が不十分、不適切なことが要因
⇒病気の原因を見極めてそれに一番適した治療をすること

(2)抵抗力・免疫力が弱っていることが要因
⇒過労、睡眠不足、栄養のアンバランス、ストレスなど、抵抗力・免疫力を弱らせる状況を避けること

この回答で、わたし鏡さんの不安を和らぐことを願っています。
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