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カラダ
2012年9月20日

生理痛と出血のタイミングがずれることはある?

子宮の病気


松田ゆたか
この記事の執筆者
松田ゆたか
婦人科医・心療内科医。
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生理痛がひどくなることはあります。
ただその場合、月ごとに徐々に痛くなるのが普通で、ある月から急に痛みが激しくなることは少ないです。

生理の始まる前日に「冷や汗が出て目がかすむ」ほどの激しい痛みが急に出現したのであれば、生理以外の病気がたまたま生理の前日に出現した可能性もあります。
この場合、まず思いつく病気は、尿路結石と卵巣腫瘍軸捻転(らんそうしゅようじくねんてん)です。

尿路結石は腎臓から膀胱に尿を通す管(尿路)に石ができてしまう病気です。
石で管がふさがれてとても痛くなりますが、石が膀胱に入ると嘘のように痛みが消えます。
冷や汗が出るほどの痛み(腰から下腹部にかけての痛み)が急に消えるようなことがあれば、尿路結石の可能性が高いです。

ですが、今回のMiiさんのケースは、これとちょっと違うようです。

卵巣腫瘍軸捻転は、卵巣を子宮や腹壁につないでいる靱帯がねじれる病気です。
普通はこのようなことは起きませんが、卵巣に腫瘍ができて卵巣が直径5〜7cmくらい(ゴルフボール〜野球のボールくらいの大きさ)になると、ねじれやすくなります。
ねじれると、靱帯と並行して走っている血管も一緒にねじれて血が通わなくなるので、すごく痛くなります。

痛みが右か左の下腹部に限定する場合、あるいは、頻尿(おしっこが近い)が伴う場合はこの病気を疑ってください。
卵巣腫瘍で頻尿が生じるのは、大きくなった卵巣がぼうこうを圧迫するためです。

相談文の内容からすると、軸捻転を起こしていた可能性はあります。
軸捻転は、放っておいても元に戻り、痛みが徐々にひいていくこともあります。
Miiさんの場合はそうだったのでしょう。

しかし、次に再発したときも自然にねじれが元に戻るという保証はないですし、ねじれたままの状態が続くと、卵巣が虚血(血が足りなくなる状態)に陥るので、救急車を呼ぶことになります。

今回は自然に治ったからといって安心しないでください。
また、生理痛以外の病気も考えられるので、一度、婦人科か内科を受診なさってください。

Miiさんの不安が解消されることを願っています。
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