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カラダ
2012年11月22日

胸部が痛い!乳腺炎・乳腺症って何?

乳房の病気


松村圭子
この記事の執筆者
松村圭子
婦人科医。成城 松村クリニック院長。
カラダのお悩みを送る
AcidBlackCherry27さん、こんにちは。「乳腺炎症」と診断され、胸部に強い痛みがあることから何か別の病気ではないかと心配されているのですね。

正確には「乳腺炎症」という病名はなく、「乳腺炎」もしくは「乳腺症」ではないかと思われます。
乳腺炎には、授乳中に乳腺が細菌感染をおこしたり、乳汁が分泌されずに乳腺内にたまったりしてしまうことによっておこる、"授乳"が関係した「急性乳腺炎」と、授乳の有無とは関係なく、陥没乳頭などが原因となって慢性的に膿(うみ)を作ってしまう「慢性乳腺炎」とがあります。

もし乳腺炎である場合は、恐らく授乳の有無とは関係なくおこる慢性乳腺炎と思われ、この場合は、抗生物質でまず炎症を抑えます。再発を繰り返すことも多いため、患部を切除したり、陥没乳頭が原因の場合はその手術をしたりすることもあります。

一方、乳腺症は女性ホルモンのはたらきと密接な関係がある疾患です。通常、月経周期とともに、ホルモンの作用によって乳房の状態も変化します。毎月その変化を繰り返すことによって、乳腺に様々な病変や症状をもたらすことがあり、それらを総合して「乳腺症」と呼びます。
現れる症状としては、硬いしこりを感じたり、痛みがあったり、乳頭から分泌物が出たりなどが挙げられ、痛みは月経前に強くなったり、しこりは月経前後でできたり消えたりすることもあります。

乳腺症は、乳がんとは関係ありませんが、しこりや乳頭からの分泌物など症状が似通っているため、検査は超音波やマンモグラフィなど乳がんと同じような検査を行います。その上で乳がんやそのほかの疾患でなければ、「乳腺症」と診断されるのです。
乳腺症と診断されれば、原則として経過観察でよく、多くの場合治療の必要はありません。

痛みが強い場合は、乳腺に作用するホルモンをブロックする薬剤を使用することもあります。
AcidBlackCherry27さんの場合は、まず乳腺炎なのか乳腺症なのかをはっきりさせることが大切です。診断された医師に、再度説明を聞かれることをおすすめします。
その上で治療の方向性を定めていかれると良いでしょう。
これらのアドバイスがAcidBlackCherry27さんのお役に立てれば幸いです。
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