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カラダ
2012年12月13日

豆乳の取り過ぎで乳がんになる?

乳房の病気

料理のコツ・栄養知識


松田ゆたか
この記事の執筆者
松田ゆたか
婦人科医・心療内科医。
カラダのお悩みを送る
テレビ番組を見て不安になったとのことですが、断片的な情報にあまり過敏に反応しないでくださいね。

乳がんに限らず、あらゆるがんはいろんな要因で促進されたり予防されたりします。この「いろんな要因」の中にはもちろん食べ物も含まれます。
ただし、豆乳とかチョコレートとかポテトなど、ひとつひとつの食べ物ががんにどのように影響するかは、まだほとんど解明されていません。

乳がんが女性ホルモンによって促進されることがあるのは確かなのですが、女性ホルモンが10%増えれば乳がんになる確率が10%と増えるというような厳密な比例関係があるわけではありません。
また、豆乳(あるいは大豆)に女性ホルモンに似た物質が含まれているのは事実ですが、あくまで「似た物質」であって女性ホルモンそのものではありません。それが、人体にどんなはたらきをしているのか、わかっていない部分の方が多いです。

乳がんとの関連でいえば、豆乳や大豆製品が乳がんを促進するという証拠はありません。むしろ、豆乳に限らず豆腐やみそや納豆など大豆製品を多く摂取する日本人は、欧米人に比べて、乳がんが少ないという統計データがあります。
だからといって、大豆製品を取れば乳がんが減ると短絡的に考えないでください。がんの発生には数え切れないほどたくさんの要因がからんでいるからです。
これら、現在分かっている事実に基づいて判断する限り、毎日コップ1杯の豆乳が乳がんに悪影響を及ぼすとは考えられません。

豆乳に限らず、あらゆる食品、栄養成分にいえることですが、100%の善玉、100%の悪玉などはめったにありません。ある場面では不都合なはたらきをしても、別の場面では良いはたらきをしていることが多いし、適量であれば善玉だけど多すぎると害になります。

女性ホルモンにしても、確かに乳がんに関してはがんを促進する面もありますが、そのほか様々な場面で女性にとってプラスのはたらきをしています。全体としては善玉の側面の方が強いでしょう。

豆乳には、女性ホルモンに似た物質のほか、何百種類もの成分が含まれているので、全体として体にどのように働くのか、わからない部分も多いですが、いくつかの統計データによれば、豆乳などの大豆製品は健康を促進するようです。適量を摂取するよう心がけてください。毎日コップ1杯というのは、もちろん適量の範囲内です。心配しないでくださいね。
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