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カラダ
2013年7月18日

月経前に関節痛やダルさが…これってPMS?

月経前症候群(PMS)


松田ゆたか
この記事の執筆者
松田ゆたか
婦人科医・心療内科医。
カラダのお悩みを送る
まず「私の症状はPMSでしょうか?」というご質問についてお話させていただきます。
PMSとは、生理開始前の1〜2週間くらいに、体や心に色んな症状が出現して、生活に支障をきたしますが、生理が始まったら症状が治まるという症候群です。
なので、たんぽぽさんの場合も、精神症状(イライラや抑うつなど)がないのがちょっと例外的ですが、一応当てはまります。
ただ、PMSだというだけでは問題は解決しません。

色々な症状が出現する生理開始2週間前というと、ちょうど排卵の頃で、この頃から黄体ホルモンが分泌され始めます。
それに伴って症状が現われるのだから、黄体ホルモンがかかわっているだろうと推測されるのですが、ホルモンの値そのものは正常なのですね。

この場合、2つの可能性が考えられます。
まず、女性ホルモンの値は正常だけど、体の細胞が黄体ホルモンに敏感に反応しすぎてしまうのかもしれません。PMSはこれが原因だろうと推測されています。

もう1つの可能性として、黄体ホルモンはいわば脇役であって、関節痛や筋肉痛を引き起こす別の病気が潜んでいるのかもしれません。普段からその病気はあるのだけど、黄体ホルモンが分泌されると、症状がさらに激しくなるということです。

どちらの場合も、確実な診断は難しいです。
体の細胞が黄体ホルモンにどの程度敏感に反応するか、それを正確に調べる方法はありません。
また、関節痛や筋肉痛を引き起こす病気はたくさんあって、それらを確実に診断するのもかなり難しいです。
なので、ある程度は試行錯誤で対策を考えないといけません。

第1の可能性を想定すれば、PMSの治療によく使われる低用量ピルや漢方薬、あるいは黄体ホルモンのはたらきに対抗する卵胞ホルモンを試しに使ってみるとよいでしょう。
どれも、さほど深刻な副作用はありませんから、試してみて症状の改善に効果があると実感できるなら、しばらく続けてみていいと思います。

第2の可能性を想定すれば、関節痛や筋肉痛の専門は整形外科です。まず、整形外科を受診して、X線やMRIなどの検査を受けてください。
それで原因となる病気が見つかれば、その病気に適した治療を受けてください。
整形外科で原因がはっきりしないなら、線維筋痛症や皮膚筋炎などの病気も考えて、より専門的な医療機関を受診なさるといいでしょう。

これらの病気の場合、確実な治療法がないことも多いのですが、症状を和らげる治療法はいろいろあります。
また、この第2の可能性が当てはまる場合も、黄体ホルモンが脇役とはいえかかわっているので、低用量ピルや漢方薬、卵胞ホルモンなどを併用する意義もあります。

1種類の薬、1つの治療法で症状をきれいに消し去るのは難しいかもしれませんが、いくつかの方法を組み合わせれば、たんぽぽさんを悩ませている症状がかなり改善される希望はあります。諦めないでください。
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