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カラダ
2013年11月7日

月経中の排便痛がひどく悩んでいます

子宮の病気


松村圭子
この記事の執筆者
松村圭子
婦人科医。成城 松村クリニック院長。
カラダのお悩みを送る
しつさん、こんにちは。2年前から月経中に激しい排便痛が起こるようになり、心配されているのですね。

月経中に排便痛が起こる疾患として考えられるのは、子宮内膜症です。
子宮内膜症とは、本来は子宮の内側にしか存在しないはずの子宮内膜が、子宮以外の場所で増殖し、月経のときにはがれることを繰り返す疾患です。

月経時に、子宮の内側からはがれおちた子宮内膜は、月経血として体の外に排出されます。
ですが子宮内膜症の場合は、体外に排出されることなくそこにとどまって炎症や癒着(ゆちゃく)を起こし、激しい痛みを伴います。

子宮内膜症ができやすい場所は、卵巣、腹膜、子宮と直腸のあいだのくぼみの「ダグラス窩(か)」と呼ばれる部分などです。
卵巣にできた場合は、たまった古い血液がチョコレートのように見えるので、「チョコレートのう腫」と呼ばれます。

主な症状としては、月経痛、月経時以外の下腹部痛や腰痛、排便痛、性交時痛などで、しつさんのように月経時に排便痛を伴う場合は、ダグラス窩や直腸に子宮内膜症の病変がある可能性があります。

なぜ、子宮内膜症が発生するのか、原因ははっきりとは解明されていませんが、月経血が逆流して卵管からお腹の中に入り、そこでとどまってしまうことが原因ではないかと考えられています。
また、何らかのきっかけで腹膜が子宮内膜に変化して子宮内膜症が発生するという説もあります。

子宮内膜症の診断は、内診、超音波検査やMRI、血液検査(CA125という腫瘍マーカー)などで行われますが、最終的な確定診断は、腹腔鏡でお腹の中を実際に見ることで行われます。
治療としては、鎮痛剤の内服や、低用量ピルの内服などホルモン療法がありますが、低用量ピルでは、症状を抑えるだけでなく、子宮内膜症の進行を抑えてくれる効果もあります。

子宮内膜症は、月経を繰り返すごとに進行し、放置しておくと不妊症につながってしまうこともあるので注意が必要です。
以前病院にかかられたとのことですが、もう一度婦人科で診察を受け、子宮内膜症の有無などを含めて診てもらうことをお勧めします。
これらのアドバイスが、しつさんのお役に立てれば幸いです。
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