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カラダ
2017年2月23日

子宮腺筋症にかかるともう治らない?

子宮の病気


松田ゆたか
この記事の執筆者
松田ゆたか
婦人科医・心療内科医。
カラダのお悩みを送る
「子宮腺筋症」というのは、子宮内膜が子宮の筋層の中で増殖する病気で、治療せずに放置しておいて自然に治ることは「ない」といえます。

治るかどうかは治療法次第です。治療法の説明の前に、ぜひ指摘しておきたいのは、子宮腺筋症そのものは命に関わる病気ではないということです。ですから、症状がない、あるいはごく軽い場合は、何の治療もせずに放っておいて良いのです。主な症状は月経痛ですが、MAさんがご自身の症状を考えて、治療を受けるか受けないか、受けるとしたらどんな治療を受けるか選択してください。


前置きが長くなりましたが、では治療の説明をします。
子宮腺筋症を確実に治せる治療法は子宮摘出です。子宮腺筋症は、子宮筋層に子宮内膜が増殖することでいろんな症状が引き起こされるのですから、子宮を取ってしまえば確実に治せます。既に子どもがいて、これから妊娠を希望することがないのでしたら、がん(子宮頸部がんと子宮体部がん)を確実に防ぐ効果もあるので、最初に考慮したい治療法です。

「いや、子宮を取ることには抵抗がある」という場合には、子宮を残して筋層の内膜組織だけを除去する手術(子宮温存手術)と薬物療法の選択肢がありますが、腺筋症に対する子宮温存手術は技術的にきわめて難しく、まだ実験段階の治療法だと考えてください。ですから、子宮摘出をしない場合、普通は薬物療法が選択肢になります。

効果と副作用のバランスを考えると、黄体ホルモン剤あるいは黄体ホルモン+卵胞ホルモンの配合剤(いわゆる「ピル」)がよく用いられます。
ほかにも、女性ホルモンの分泌を抑える薬も使えますが、副作用が強いので私はお勧めしません。いずれにせよ、薬物療法はあくまで対症療法です。子宮腺筋症を根治するものではありません。使っている間は症状が軽減されますが、中止すると元に戻ります。

最初にお話ししたように、治療するかしないかを含め、治療の選択はMAさんご自身の選択に委ねられます。これまでの説明がMAさんの選択の役に立つことを期待しています。
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