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カラダ
2014年1月25日

コレステロールが低いと死亡率が高い!?

その他のヘルスケア


米山公啓
この記事の執筆者
米山公啓
神経内科医、作家。
カラダのお悩みを送る
halさんこんにちは。コレステロールについてのご質問ですね。
コレステロールそのものは、からだにとって重要なはたらきがあり、細胞膜やホルモンを作るときの原料になります。
ただその量が多いと、動脈硬化が進んでしまいます。

コレステロールには、血液中のコレステロールを減らす役目をする「HDLコレステロール」と、からだの細胞にコレステロールを運ぶはたらきを持っている「LDLコレステロール」があります。
LDLコレステロールはからだの中のコレステロールを増やすものになるため、高すぎると先ほど述べたように健康リスクが高まります。だから健康診断などでは、LDLコレステロールが高いことを問題にするのです。

halさんはLDLコレステロールが低いということですが、健康診断では数%の方に見られます。
LDLコレステロールが下がる原因には2つあります。

ひとつは先天性のもので、LPL欠損症、無βリポタンパク血症、低βリポタンパク血症などの病気がありますが、非常にまれな病気です。
もうひとつの原因は、他の病気の影響でLDLコレステロールが下がってしまう場合です。甲状腺機能亢進(こうしん)症、下垂体機能低下、肝硬変、栄養失調などにかかっていると、起きてきます。
一般的にLDLコレステロールが低い場合は、前述した先天性の病気が原因の場合を除けば、他の病気の影響で低くなっていないかを調べる必要があります。

また、コレステロールが低いと死亡率が高くなるといいわれ、不安に思うかもしれません。
ですが欧米で行われた調査では、低コレステロール血症患者の死亡率が増加したのは、がんなどが原因で増加したと考えられています。
日本の調査でも、低コレステロール血症によって死亡率上昇のデータがありますが、肝臓がんによる死亡を除外すると、低コレステロールと死亡率増加の関係はなくなります。

つまり、LDLコレステロールが下がるような病気に、halさんがかかっていないことがはっきりすれば、気にすることはないと考えられるのでご安心ください。
中性脂肪も同じように考えていいでしょう。基準値を多少下回る程度であれば、気にすることはありません。中性脂肪も甲状腺機能亢進症や肝臓の病気が原因で、低下することがあります。

だから健康診断だけでなく、一度、専門的な検査を受けて、他に病気がないことを調べておいたほうがいいでしょう。
ご自身の安心のためにも、まずは医師に相談してみてください。
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