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カラダ
2014年2月27日

生理前の眠気と頭痛に耐えられない!

月経前症候群(PMS)


松田ゆたか
この記事の執筆者
松田ゆたか
婦人科医・心療内科医。
カラダのお悩みを送る
美ー子さんこんにちは。お悩みの症状は、月経の周期に連動した女性ホルモンの分泌量の変化が原因と思われます。

女性ホルモンには「卵胞ホルモン」と「黄体ホルモン」があります。
卵胞ホルモンは月経が終わりかける頃から分泌が始まり、3週間くらい分泌され続けて、月経の直前に分泌が止まります。
黄体ホルモンは排卵日(月経が終わって1〜2週間後)から分泌が始まり、月経の直前に分泌が止まります。

言い換えれば、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの分泌が止まって1〜2日して月経が始まるわけです。

さて、卵胞ホルモンの分泌が止まると、その影響で頭痛がおこることがあります。特に、卵胞ホルモンの分泌量が多い人は、たくさん分泌されていた卵胞ホルモンが一気になくなってしまうので、頭痛が強く出現しやすいです。

黄体ホルモンは、もともと眠気を引き起こすことがあるのですが、分泌量が多ければ眠気も強くなります。月経の直前は黄体ホルモンのはたらきが一番強い時期なので、美ー子さんもこの頃に特に強く自覚されるのでしょう。

これらのことを考えると、美ー子さんの場合、ホルモンバランスが「崩れている」とは言えませんが、分泌量が多めなので、分泌量の変化の影響を自覚しやすいのだろうと推測されます。

こういう状況を想定して、対応策を考えましょう。

まず、女性ホルモンの分泌量を減らすことができるなら、それが一番単純明快な解決策ですが、低用量ピルはこの目的に使えます。
低用量ピルは女性ホルモン剤ですが、ピルによって女性ホルモンを補うことで、卵巣のはたらきをお休みさせて、卵巣からのホルモンの分泌を抑えられるだろうと期待できます。
低用量ピルにもいくつか種類があるので、それぞれ試してみて、自分に一番適しているものを見つけてください。

低用量ピルでうまくいかなかった、あるいは低用量ピルの服用に抵抗がある場合には、漢方薬を試みてはいかがでしょうか。
月経に伴う様々な症状への対応は、漢方薬が得意とする分野です。代表的な処方は当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)ですが、美ー子さんの体質によってはほかの処方が効くこともあります。いくつか試しに使ってみるとよいでしょう。

なお、低用量ピルと漢方薬は、どちらか一方だけということではなく、両方を併用することもできます。
これらの方法で美ー子さんの悩みが軽減されることを願っています。
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