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カラダ
2014年3月27日

月経が来ない…子宮の病気の可能性は?

月経(生理)


松田ゆたか
この記事の執筆者
松田ゆたか
婦人科医・心療内科医。
カラダのお悩みを送る
りきママさん、月経がこない(「無月経」といいます)ことでとても心配なさっているようですね。
ですが、りきママさんの年代の無月経の場合、命にかかわる病気が潜んでいる可能性はごく少ないので、この点はご安心ください。
また、子宮の病気を心配なさっていますが、子宮が原因で無月経になる確率は低いといえます。

先に、確率の低い「子宮が原因の無月経」を説明しましょう。
子宮の内膜に炎症が起きて、子宮の出口がふさがったり、内膜が癒着(ゆちゃく)したりすると、月経の血が出てこられなくなります。
そのため、「月経が来なくなった」と勘違いされますが、これは珍しいケースです。またこの場合、月経の時期になると決まって下腹部が痛むことが多いです。

こういう、かなり珍しいケースを除けば、無月経のほとんどは、次の2つが要因で起こります。
・ 女性ホルモン(卵胞ホルモンと黄体ホルモン)の分泌が少なすぎる
・ プロラクチンというホルモンの分泌が多すぎる

なので、無月経で婦人科を受診すると、まず採血を行い、女性ホルモンとプロラクチンのどちらに異常があるのかを調べ、結果によって検査や治療を進めます。

●女性ホルモンが少なすぎる場合
原因が次のどれに当たるのか判定するために、検査を進めます。
1)女性ホルモンを分泌する卵巣に異常がある
2)卵巣の働きをコントロールする下垂体に異常がある
3)下垂体の働きをコントロールする視床下部に異常がある

●プロラクチンが多すぎる場合
その原因として一番多い、下垂体腺腫(せんしゅ)の有無が検査されます(CTかMRIで行います)。「腺腫」という名前から怖い病気を連想されるかもしれませんが、これは良性腫瘍(しゅよう)なので、さほど怖がらなくてもいいのです。

このように、原因を見極めた上で治療ということになるのですが、女性ホルモンに原因がある場合は、特に妊娠・出産を希望していないなら、特別な治療をせずにしばらく様子を見ることも多いです。理由は、女性ホルモンの異常は何ヶ月か様子を見ているうちに自然に回復することも多いからです。

自然に回復しないなら、あるいは早めに治療するほうが良いと判断された場合は、治療を始めます。
ですが、その場合も女性ホルモンが足りないのか、プロラクチンが多すぎるのか、妊娠・出産を希望するかしないかによって次のように対応が違います。

1)女性ホルモンが足りない場合は、女性ホルモンを補う
2)プロラクチンが多すぎる場合は、その分泌を薬で抑えるか、腺腫を手術で除去する
3)妊娠・出産を希望する場合は、排卵を復活させる

無月経の検査、治療はおよそこのような流れになります。
最初に書いたとおり、命にかかわる病気が潜んでいる可能性は低いので、あまり心配なさらず、早めに婦人科を受診して、適切な検査、治療を受けるようにしてくださいね。
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