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カラダ
2014年12月25日

鉄剤でPMSが軽くなったけど…

月経前症候群(PMS)


松田ゆたか
この記事の執筆者
松田ゆたか
婦人科医・心療内科医。
カラダのお悩みを送る
ぜひ、受診と検査をお勧めします。貧血が原因で、疲労・倦怠感、動悸(どうき)、息切れ、立ちくらみ、頭痛、耳鳴りなどの症状が出現することがあるので、PMSと信じている症状が実は貧血のために生じているのかもしれません。または、PMSである上に、貧血の症状が加わって、なおさら辛い思いをなさっているのかもしれません。
どちらの場合にしても、貧血の治療で症状の改善が期待されるので、きちんと検査を受け、貧血かどうか診断してもらってください。
検査項目としては、赤血球数、ヘモグロビン量、血清鉄(血液中の鉄)、フェリチン(肝臓などの臓器に貯められた鉄=貯蔵鉄の量を示す)が貧血の診断の基本になります
。

質問へのお答えはこれに尽きるのですが、貧血とPMSに関して念のため3点、説明を補足しておきます。

1)「貧血」という言葉の意味
貧血はふだんの会話でごく普通に使われる言葉ですが、ふだん使われる意味と、医学用語として使われる意味には違いがあります。
ふだんは、一般的に目まいやふらつきの症状を指すことが多いと思いますが、こうした症状のうち、例えば座った姿勢から急に立ち上がった時に立ちくらみがするなどの場合は、いわゆる「脳貧血(脳に行く血液が少ない状態)」の症状です。
一方、医学用語で「貧血」というのは血液中の赤血球やヘモグロビンが足りない状態のことです。そして困ったことに、目まいやふらつきの原因として、医学用語での貧血(赤血球・ヘモグロビンの不足)はむしろ少数派で、貧血以外の原因でおこる目まいやふらつきの方が多いのです。
症状も似ているために非常に間違いやすいので、違いを理解して医師に相談しましょう。

2)貧血と月経過多
貧血にもいろいろな原因がありますが、若い女性の場合、月経過多、つまり月経の時の出血が多すぎることが頻度の高い原因です。この場合、むやみに鉄を補うより、月経の出血量を減らす方が適切な対応といえます。しかも、月経の出血量を減らす治療によってPMSが改善することもあります。月経過多が貧血の原因と思われる場合には、内科よりも婦人科に相談なさる方がよいでしょう。

3)鉄の取り過ぎに注意
鉄は、足りなくても困りますが、多すぎても活性酸素を発生させるので、健康に有害です。鉄が足りているかどうかは、血清鉄とフェリチンを検査すれば分かります。検査の結果、もしも鉄が足りていることが分かったら、すぐに鉄剤の服用は中止してください。

以上の3つの注意を踏まえた上で、貧血についての検査、治療を受けてください。
それによって、n.mameさんの悩みが軽減されることを願っています。
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