排便のサイクルについては、厳密に1日1回でなくても、1日2〜3回から2〜3日に1回の範囲であれば、許容できる「ゆらぎ(規則正しさと不規則さのバランスがとれている状態)」の範囲内ですから、あまり深刻に考えなくてもよいのです。便意のある時にトイレに行けばよいのです。ただ、硬くて出にくいのは困るので、それについての対応は必要でしょう。

便の硬さを決めるのは水分です。水分が多いほど便は軟らかくなりますが、便に含まれる水分の量はいろいろな要因で決まります。

飲水量が少なすぎると便が硬くなることはあります。かといって、たくさん飲めばよいというものでもありません。1日1〜2リットルを超えると、多い分だけ吸収が増えて尿として排泄されるだけなので、水をむやみに飲んでも便は軟らかくなりません。
また腸の運動が悪いと、食べ物が長時間腸に留まり、水分の吸収が増えるので、結果として便が硬くなります。運動不足や過度な少食はその要因となります。
他にストレスは自律神経の働きを乱すので、腸の動きに悪い影響を及ぼし、便秘や下痢を引き起こします。

これらの要因を考えると、質問文に書かれているももぷりさんの生活習慣に特に悪いものは見当たりません。「少食」がどの程度か分かりませんが、日常生活や仕事を維持できる程度の食事であれば、それだけでは便秘の原因にはならないでしょう。
ももぷりさんは食事にも気をつけているようですが、食生活は便秘解消のためにはとても重要です。食事の内容を見直してみましょう。
食事で便が硬くなる原因として考えられるのは食物繊維の不足です。
食物繊維など消化吸収されない食物成分は水を便に留める働きがあるので、便を軟らかくし、腸の運動を活発にして、便秘の予防に役立ちます。食物繊維を多く含む食品としては、豆、海藻などがあります。また野菜は生よりも、煮たり茹でたり炒めたりしてかさを減らす方が、食物繊維をたくさん摂取できます。特に生野菜(野菜サラダ)は見た目ほど食物繊維が多くありません。

またストレスが多く不規則な生活などで、腸の運動が乱れて便秘と下痢を繰り返すストレス性腸炎になることがあります。思い当たることがあれば心療内科に相談してください。この点について一言付け加えると、健康への配慮も度が過ぎるとストレスになります。何ごともほどほどが大切です。

断食については、開始の時期は気にする必要はありません。ただ、断食そのものは、腸に入る食物の量を減らすことで腸の運動を抑制します。食べ物と一緒に水分の摂取量も減ると、その点からも便を硬くすることになるので、便秘を悪化させる恐れがあります。
断食をなさるのであれば、「水分はきちんと摂取し、腸の動きを保ち、便に水分を留めるよう」配慮してください。
腸の動きを保つには、全身運動や腸のマッサージも有効ですが、それだけで効果がなければトリメブチンなど腸の動きを整える薬(いわゆる下剤とは違います)を利用するのもよいでしょう。
また食べ物以外で水分を留めるには、食物繊維のサプリメントを服用するなどの工夫をしてみてもよいでしょう。

これらのアドバイスでももぷりさんの悩みが軽くなることを願っています。