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カラダ
2017年5月25日

子宮筋腫。ピルを飲んでも出血し続ける

子宮の病気

避妊・ピル


松田ゆたか
この記事の執筆者
松田ゆたか
婦人科医・心療内科医。
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「子宮筋腫になり、ルナベル(ピル)を飲むことになりました。 飲み始めてからずっと出血が止まらなくて…。
ストレスになり、ついついトリキュラーと一緒に飲んでしまいました。 体に良くないでしょうか? 」

30代後半
MAさん


ルナベルとトリキュラーを一緒に飲むと、ほぼ中用量ピルと同じくらいのホルモン量になります。体に良いとはいえませんが、大きな不具合が生じるほどではありません。
ですから、併用して体調が良いのでしたら、数カ月くらい続けてもさほど問題はありません。

ただ、その場合は、ルナベルだけでは不正出血を止めるのに力不足であることを主治医にきちんと話して、中用量ピル(プラノバールなど)を処方してもらえば、2種類のピルを併用する面倒がなくなります。

ところで、質問文に「飲み始めてからずっと出血が止まらなくて」とありますが、ピルをのむ前は出血していなかったのでしょうか? もしそうであるなら、あっさりとピル(ルナベルもトリキュラーも)の服用を中止するのが、一番簡単で安全な対応です。
子宮筋腫というものは、不正出血や腹部膨満などのような不都合な症状がなければ、放っておいて構わないのです。

さて、そもそもの話として、子宮筋腫の治療にピルを使うというのがちょっと不思議です。子宮筋腫は女性ホルモンによって成長が促進されることがあるからです。

不正出血の治療にピルを使うことはあります。子宮筋腫のために不正出血が頻繁に生じていて、その治療のためであれば、考えられないこともありませんが、この対応はいうなれば「緊急避難」であって、長期間続けるのはお勧めしません。
先ほど説明したように、不正出血への対症療法として使うピルが、大元の原因である子宮筋腫を大きくしてしまう恐れがあるのです。

というわけで、子宮筋腫による不正出血に対しては、長期的には以下の対処法のどれかを選択なさることをお勧めします。

(1)不正出血が我慢の範囲であるなら、ピルも使わずに放っておく。
(2)女性ホルモン剤とは別系統の止血剤(カルバゾクロムなど)を使う。
(3)不正出血がかなりひどいなら、手術の可能性を考えてみる。

なお、手術には子宮を残して筋腫だけ取る「核出術」と、今後妊娠出産の希望がないなら子宮をそっくり取ってしまう「子宮全摘」があります。

MAさんのご希望と状況に応じて、一番良い対応を選択なさってください。
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