カラダ
2017年7月6日

36歳、妊活中。生理出血量が少なく基礎体温の差があまりない。


お悩み


「昨年入籍し、引っ越しや挙式の準備で忙しくしていましたが、2カ月前に退職してようやく妊活を始めました。妊活をしていて気になることがあります。
月経は28~30日周期で定期的に来るのですが、10日と長く、初日から4日目の経血量はナプキンに付着する程度の極少量です。基礎体温も、高温期の期間が短く温度差があまりないように見えます。退職前の職場の健診ではエコーや細胞診では異常ありませんでした。

頻繁に夜勤をしていたので、ホルモンのバランスが乱れたんだろうし、今はのんびり生活できていることから、少しずつ改善してくれれば良いと思っています。

ただ、36歳とタイムリミットが近づいていますし、早めに病院に行ったほうが良いのかなとも思います。その場合、産婦人科と不妊治療専門の病院、どちらに行けば良いですか?」

30代後半
ハル☆カゼさん


回答


ハル☆カゼさん、こんにちは。妊活を始めたものの、経血量が少ないほか、基礎体温も高温期の期間が短く、低温期との温度差があまりないように見えて、心配されているのですね。

月経周期が規則的であっても、月経血量が少なく、長く続く場合は「無排卵性月経」が疑われますが、ハル☆カゼさんの場合は基礎体温が低温期と高温期に分かれているようですので、排卵は起こっており、無排卵性月経ではないと思われます。


ただ、通常12日~14日程度ある高温期の期間が10日未満と短縮している、0.3~0.5度程度ある低温期と高温期の温度差が0.3度未満である場合は、「黄体機能不全」が疑われます

「黄体」とは、卵子を包んでいる卵胞が、排卵後に変化したものです。黄体からは、女性ホルモンのひとつである「プロゲステロン」が分泌され、子宮内膜に受精卵が着床したり、妊娠を維持したりするために大切な役割を果たしています。黄体機能不全とは、プロゲステロンの分泌が不十分だったり、黄体そのものの存続が短縮する状態で、不妊症の原因にもなります

黄体機能不全の原因としては、不規則な生活やストレス、過度なダイエットなどが挙げられます
ハル☆カゼさんの場合も、引っ越しや挙式の準備などで忙しく、夜勤も頻繁にあったとのこと、それらの要因でホルモンバランスが乱れたのかもしれませんね。
今はのんびり過ごされているとのことですので、引き続き基礎体温を測定して、やはり高温期が短い、低温期との温度差が小さいようであれば、早めに医療機関を受診しましょう。

受診するときは、産婦人科でも不妊治療専門施設でもどちらでも良いのですが、基礎体温のチェックであれば、まずは産婦人科で良いでしょう。高度な不妊検査や治療が必要な場合には不妊専門施設を受診されると良いと思います。

これらのアドバイスが、ハル☆カゼさんのお役に立てれば幸いです。