カラダ
2018年2月1日

妊娠を希望する場合、たばこやお酒はいつやめれば大丈夫?

妊活・プレママ

お悩み


「こんにちは。去年結婚しました。3年以内に子どもを作りたいと考えています。
質問ですが、たばこやお酒はどのくらい前からやめれば、妊娠や子供に影響がないでしょうか?」

20代後半
しゃん☆さん



回答


しゃん☆さん、こんにちは。妊娠に際し、喫煙や飲酒はどのくらい前からやめれば妊娠や子供に影響がないかというご質問ですね。 まず、喫煙や飲酒の胎児への影響についてご説明しましょう。

【喫煙による胎児への影響】
・流産・早産のリスクが上がる
・出生時の赤ちゃんが低体重になる
・赤ちゃんの精神の発達に悪影響を及ぼす

【飲酒による胎児への影響】
・流産・早産のリスクが上がる
・子宮内での発育の遅れ、心臓の奇形、関節の異常、小頭症などの奇形、精神発達の遅れ(「胎児性アルコール症候群」といいます) などです。

喫煙に関しては、妊娠早期の段階で禁煙した場合、出生時の赤ちゃんの体重はほぼ正常で、早産のリスクも上がりません。また、多くの妊婦さんが、妊娠を機に禁煙に成功しています
だからといって、妊娠がわかってから喫煙するのではなく、「百害あって一利なし」のたばこは健康のためにもすぐにやめることをお勧めします

飲酒に関しては、妊娠初期の「器官形成期」といわれる妊娠4週~妊娠7週の間の飲酒で種々の奇形が生じ、妊娠中・後期では成長障害や精神発達の遅れなどが生じるリスクが高くなります。器官形成期が始まる頃は、妊娠していることにまだ気づかないことが少なくありません。
妊娠していると知らずにワインを少量飲んだ程度なら問題ないことがほとんどですので、妊娠がわかるまでは飲酒は少量にとどめ、妊娠がわかったら禁酒するようにしましょう

これらのアドバイスが、しゃん☆さんのお役に立てれば幸いです。


松村圭子
★回答:
婦人科医。成城 松村クリニック院長。