カラダ
2018年2月15日

生理がだらだら続くのは、閉経の兆候? それとも病気?

月経(生理)

お悩み


「年末に生理になり、年明けに終わるかと思ったらだらだら続き、また出血しました。2回目の出血から現在4日目です。生理が上がってしまうのでしょうか? それとも病気でしょうか?」

40代
めんちゃんさん



回答


めんちゃんさん、こんにちは。月経がだらだら続き、閉経になるのか、それとも何らかの病気なのかと心配されているのですね。

まず、年齢と月経の状態の変化についてご説明しましょう。一般的に、40歳前後頃より月経の周期が短くなる、月経の持続日数が短くなる、経血量が少なくなるなど月経の状態に変化が現れるようになります。また、排卵が起こらずに月経となる「無排卵性月経」が起こることもあります
この場合は少量の出血がだらだら続くことがあります。

日本人女性の閉経の平均年齢は約50歳ですので、閉経の10年ほど前から兆しが現れ始めるのです。そして、40代後半になって閉経が近くなるにつれて、排卵が起こらない頻度が増え、月経が3カ月くらい飛んだり、出血がだらだらと続いたりなど、さらに月経が不順になってきます。そして、1年間月経がないことをもって閉経とされます。
ただ、閉経までの道のりには個人差があり、月経の周期や日数が長くなったり短くなったりなど人それぞれです。

めんちゃんさんは40代とのことですので、月経の状態に変化が現れてきてもおかしくはありません。めんちゃんさんが特に40代後半であれば、もしかしたら閉経に向かっている可能性もあります。

ただ、月経以外の出血である「不正出血」は、まれに子宮体がんなどの病気である可能性もあるので注意が必要です。子宮の奥にできる子宮体がんは、40歳代から多くなるがんで、多くの場合、初期に不正出血があります。月経不順で出血が続くのかと思っていたら、まれに子宮体がんであったということもありますので、出血が続く場合は婦人科で検査をされることをお勧めします。

これらのアドバイスが、めんちゃんさんのお役に立てれば幸いです。


松村圭子
★回答:
婦人科医。成城 松村クリニック院長。