カラダ
2018年8月12日

更年期障害って気の持ちようなの?更年期障害の原因と症状

更年期

お悩み


「同じ年代の知人女性に、更年期障害は、気の持ちようだと言われました。調べたら、神経質で真面目な人、運動不足な人がなり易いという情報がありました。
私はおおらかな性格で、趣味のスポーツもアマチュア大会に出るほど打ち込んでいます。しかし、更年期障害が結構出ています。母が、更年期障害が酷かったけど、血筋なのでしょうか。母は神経質なほうだったので、さらに私は大丈夫と思っていましたが。
知人女性は、更年期障害はあまり出てないようで…。本当に気の持ちようなのでしょうか」

40代後半
くま78さん



回答


松村圭子
★回答:
婦人科医。成城 松村クリニック院長。


くま78さん、こんにちは。
おおらかな性格でスポーツにも打ち込んでいるのに、更年期症状が出ているのは、血筋なのか、それとも気の持ちようなのかと悩まれているのですね。

まず更年期についてご説明しましょう。

●更年期障害の原因と症状

女性は40代後半になると、女性ホルモンのエストロゲンが急激に低下することで、女性ホルモンの司令塔である脳の視床下部が、パニックを起こしてしまいます。

同じく、司令塔が視床下部にある自律神経もつられてバランスを崩し、ホットフラッシュや疲れ、肩こり、めまい、頭痛、冷え、イライラ、落ち込みなど、「不定愁訴」といわれる様々な症状が起こります。
症状の種類や程度には個人差があり、同じ人でも日によって症状の現れ方が異なることもあります。

これらの更年期症状が、日常生活に支障をきたすような状態を、「更年期障害」と言います。