カラダ
2018年8月20日

薬で副作用が…でも服用量を減らしたら、症状が悪化しそうで不安

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「精神科の薬を飲んでいたら太ってしまい、肝機能障害と境界型糖尿病になってしまいました。
ダイエットしても肝機能はGOTとGPTが高値で、飲み薬を減らさないといけないと言われてしまいパニックです。強迫性障害と双極性障害を持っていて、強迫性障害に効く薬を飲むとセロトニン過剰症になって手足が震えて飲めなくなり、現在不安を抑えるロラゼパムしか飲めません。肝臓の数値次第ではこの薬も減らされそうで、減らされたら言いようのない不安と恐怖が襲ってくるので耐えられるか心配です。
肝臓は内科的治療を始めた方が良いでしょうか?八方塞がりでどうしたら良いか分からないです」

30代後半
真央の夢01さん



回答


★回答:
婦人科・心療内科医。


具体的にどんなお薬を服用していたのか、そして真央の夢01さんの症状がどのようなものなのかが分からないと正確な回答はできませんが、強迫性障害と双極性障害の治療薬で糖尿病のリスクがあるのは、おそらくクエチアピンでしょう。
そしてセロトニン過剰症のリスクがあるのは、フルボキサミンやパロキセチンなどのSSRIでしょう。
これらの薬を想定して回答します。

●薬が原因で他の症状が出た時の対処法

・方法1:薬を変えてみる

クエチアピンは双極性障害の治療に使われたと思われますが、双極性障害の治療薬はクエチアピンだけではありません。
炭酸リチウム、バルプロ酸なども有効です。また人によっては、抑肝散(よくかんさん)や加味逍遥散(かみしょうようさん)などの漢方薬が効くこともあります。
これらの薬を試してみてはいかがでしょうか。

・方法2:薬の量を減らす

またフルボキサミンやパロキセチンによるセロトニン過剰症に対しては、用量を減らすという対応も可能です。
たとえば、フルボキサミン1日150mg処方されて過剰症が出現したのなら、1日50mgとか25mgに減らしてみてはいかがでしょうか。そんな少量で効くのかと疑問に思われるかもしれませんが、ふつうに使われる用量でセロトニン過剰症が出現したのなら、ふつうより少ない量で効果があるとも考えられます。

さらに、不安や恐怖を抑えるための抗不安薬も、ロラゼパム以外にもいろんな抗不安薬が使えますし、甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)や柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)のような漢方薬も使えます。

・方法3:心理療法を試してみる

さらに、認知行動療法やマインドフルネスなどの心理療法も可能です。近くにカウンセラーがいないのなら、インターネットに自己治療サイトもあります。
これらも利用してみてはいかがでしょうか。