カラダ
2018年10月7日

月経前のその下腹部痛「プロスタグランディン」の仕業かも…?


[目次]

  • お悩み
  • 回答
  • ・月経痛を起こす「プロスタグランディン」とは?
    ・生理開始とともに消失するのであれば、PMSの1つと言える


    お悩み


    「生理前に突然ひどい痛みに襲われました。生理が来る時期だったので、初めはいつもの生理痛だと思いましたが、腹痛に加え、冷や汗が出るほどでした。市販薬を飲んで痛みはなくなったのですが、生理の出血が始まったのは翌日でした。生理が始まってからは、薬なしで我慢できるほどの痛みで、出血量も通常レベルでした。
    生理痛と出血のタイミングがずれることはあるのでしょうか?それとも何かの病気なのでしょうか?」

    20代後半
    アップルティーさん



    回答


    アップルティーさん、こんにちは。
    月経が始まる前に腹痛が起こり、月経痛と出血のタイミングがずれるのは何らかの病気ではないかと心配されているのですね。
    まず、月経痛の起こるメカニズムからご説明しましょう。

    ●月経痛を起こす「プロスタグランディン」とは?

    月経時に起こる下腹部痛は、子宮内膜から分泌される「プロスタグランディン」というホルモンの作用によるものです。このホルモンが、経血を押し出そうとして子宮の収縮を促すために下腹部痛が生じます。
    さらに、プロスタグランディンは痛みや炎症を起こす作用があるので、下腹部痛だけでなく、頭痛や腰痛も引き起こしてしまうのです。

    実は、このプロスタグランディンは、月経の直前から分泌され始めるため、月経前にも月経痛のような下腹部痛が起こることがあります。

    また、プロスタグランディンの分泌量には個人差があり、体質的に分泌が多い人では痛みが強く出る傾向があります。

    このように、プロスタグランディンの分泌されるタイミングによって、月経前にも痛みが起こることがあるのですね。