カラダ
2018年10月21日

生理前の微熱と陰部を押したときの痛み…。これって病気?


[目次]

  • お悩み
  • 回答
  • ・生理前に起こる、微熱とホルモンの関係について
    ・陰部を強く押すと奥の方が痛む:子宮内膜症の可能性は?


    お悩み


    「生理の1週間から10日前になると微熱が続きます。また、陰部を強く押したりすると、奥の方に痛みを感じます。何か病気との関係がありますか?」

    40代
    リイラさん



    回答


    リイラさん、こんにちは。
    月経前になると微熱が続き、陰部を強く押すと奥のほうに痛みがあり、何らかの病気ではないかと心配されているのですね。

    ●生理前に起こる、微熱とホルモンの関係について

    まず、月経前の微熱についてご説明しましょう。
    月経の3日前~10日前に起こる身体的症状(吐き気、めまい、胸の張り、むくみなど)や精神的症状(イライラ、落ち込み、だるさ、眠気など)で、月経の開始とともに消失、もしくは軽減されるものを「PMS(月経前症候群)」と言います。
    月経前の微熱も、このPMSの症状のひとつです。

    なぜ、月経前に微熱が起こるのかというと、女性ホルモンのひとつである「プロゲステロン」に原因があります。

    プロゲステロンは、別名「母のホルモン」とも言われ、妊娠を維持する働きをします。プロゲステロンは、排卵後から分泌され始め、体温を上げたり、赤ちゃんのベッドとなる子宮内膜を厚くふかふかにします。また、便秘やむくみを引き起こすこともあります。

    基礎体温においても、プロゲステロンの作用で排卵後は高温期となります。

    このように、月経前は体温が上がっているため、微熱となることもあります。これは、病気というよりもむしろ、ちゃんと排卵が起こっていて、ホルモンが働いているということなのですね。