カラダ
2021年5月5日

【お悩みQ&A】骨盤腹膜炎ってどんな病気ですか。


お悩み


「骨盤腹膜炎と診断されたのですが…。血液検査の結果はまだです。骨盤腹膜炎とはどういう病気なのでしょうか」
30代前半
マジックさん

回答


マジックさん、こんにちは。骨盤腹膜炎と診断されて心配されているのですね。まずは、骨盤腹膜炎とはどのような疾患なのかについてご説明しましょう。

骨盤内には、お腹側に膀胱、お尻側に直腸、その間に子宮・卵管があり、それらの表面は腹膜で覆われています。細菌などの感染によってこの腹膜に起こる炎症が、骨盤腹膜炎です。骨盤腹膜炎の多くは、子宮の入口から子宮内、卵管、そして骨盤腹膜へと炎症が広がることによって起こります。

骨盤腹膜炎の原因となる微生物は様々で、大腸菌など一般的な細菌によるものもありますが、近年では性行為感染症のひとつであるクラミジア感染によるものが多くなっています。

症状としては、激しい下腹部痛や発熱、悪心、嘔吐などが挙げられます。悪臭を伴うおりものが増えたり、不正出血が見られることもあります。

血液検査では、白血球が増加するなど、急性の炎症所見が見られます。

治療についてですが、まずは安静にし、原因となる菌に効果的な抗生剤の投与が基本です。診断がついたら早期に治療を始めることが大切です。治療を受けて早く良くなられるといいですね。

これらのアドバイスが、マジックさんのお役に立てば幸いです。