カラダ
2021年9月1日

【お悩みQ&A】生理が「重い」とはどれくらいの状態からいいますか?


お悩み


「生理が重いとは、どれくらいから「重い」というのでしょうか?現在私は鎮痛剤なしでは過ごせないくらいなのですが、でも人によっては起きていられないという方もいますよね?何がどれくらいだと重いといえるのか知りたいです。よろしくお願いします」
30代前半
アルコさん

回答


アルコさん、こんにちは。月経の「重さ」についてのご質問ですね。月経痛の程度は個人差が大きく、全く平気な人もいれば、起きていられないというレベルの人もいますね。どれくらいの状態から「重い」というのかは個人の感覚によるところが大きく、はっきりとした基準はありません。医学的には、月経の際に生じる症状が日常生活に支障をきたしてしまう状態を「月経困難症」といいます。例えば、鎮痛剤が効かない、寝込んで仕事や学校を休んでしまうなど、治療が必要なほどの状態です。

アルコさんの場合は、鎮痛剤なしでは過ごせないということですね。逆にいえば、鎮痛剤を内服することで、日常生活に支障をきたすことなく過ごせているということでしょうか? その場合は、一般的には月経が重いというほどではなく、医学的には月経困難症には当たらないと考えます。

ちなみに、同じ月経困難症でも、子宮筋腫や子宮内膜症など何らかの疾患が原因となっている場合を「器質性月経困難症」といい、原因となる疾患がない場合を「機能性月経困難症」といいます。機能性月経困難症の場合は、痛みの程度はあまり変わらないことがほとんどですが、器質性月経困難症の場合は、放置していると症状が進行していくので、より注意が必要です。

アルコさんも、今後月経痛がよりひどくなっていくようなことがあれば、何らかの疾患が潜んでいる可能性もありますので、その際は婦人科を受診されるようにしてください。

これらのアドバイスが、アルコさんのお役に立てば幸いです。