カラダ
2023年3月1日

【お悩みQ&A】子宮頸がんワクチン接種したほうがいいの?


お悩み


先日病院にいったとき、子宮頸がんワクチンの広告が目に留まりました。 正直、私の世代は子宮頸がんワクチンの接種を積極的にされた方はそんなにいないと思います(あまりメジャーではなかった?) ワクチンが原因で、他の病気になる可能性が高いって言われてたからって聞いた気がするのですが、正直あまりくわしくありません。 30代ですが、受けたほうがよいのでしょうか? ここ数年、ワクチンばかりで正直あまり気乗りはしませんが…。
30代前半
みっちゃんさん

回答



みっちゃんさん、こんにちは。子宮頸がんワクチンについてのご質問ですね。
2013年、子宮頸がんワクチン接種後の女子に見られた、慢性的な体の痛みや運動障害など様々な症状がメディアで取り上げられ、積極的な接種の推奨が控えられました。しかし、その後の調査により、これらの症状が、ワクチンそのものが原因となった可能性は否定的と考えられるようになりました。ただし、接種にともなう痛みや不安、ストレスなどがきっかけになることもあるとされています。

また、これまでに報告されている重い症状がすべて副反応であると仮定しても、その確率はワクチンを1万回接種した場合に1件以下の頻度であり、極めてまれと言えるでしょう

次に、ワクチン接種の年齢についてご説明しましょう。子宮頸がんを引き起こすHPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスは、性交渉によって感染するので、性体験の前にワクチンを接種するのが最も効果的ですが、性体験後でも効果は期待できます。
ちなみに、スウェーデンの報告では17歳より前にワクチン接種を受けた女性では、88%の子宮頸がん減少、17~30歳で接種を受けた女性でも53%の減少を認めていました。17歳より前に比べれば効果は低いものの、17~30歳での接種でも有効であると考えられます。また、海外の報告では、45歳までの接種はワクチンの効果が認められています。
みっちゃんさんは、30代とのこと、ワクチンの有効性は期待できると考えられますので、接種をおすすめします。
これらのアドバイスが、みっちゃんさんのお役に立てば幸いです。