カラダ
2023年7月5日

【お悩みQ&A】玉ねぎアレルギーってあるの?


お悩み


生の玉ねぎや、大量の生長ネギをたべると、いつまでも自分の呼吸がねぎの匂いがします。翌日になってもします。近くで玉ねぎ、長ネギをきられると、気持ちが悪くなります。しっかり熱が通ったねぎでも、1日たったものを食べると、同じような症状になります。食べた後、体がかゆくなったり、湿疹がでたりするなどはありませんが、これはアレルギーなのでしょうか?
30代後半
りんちゃん

回答



りんちゃんさん、こんにちは。生の玉ねぎや長ネギを食べるといつまでもねぎの匂いがしたり、近くで切られると気持ち悪くなったりして、アレルギーではないかと心配されているのですね。まず、食物アレルギーについてご説明しましょう。
食物アレルギーは、多くの場合、原因となる食物を摂取して数分~数時間後に症状があらわれます。じんましんや発疹などの皮膚症状が見られることが多いですが、咳やのどのイガイガ、嘔吐、下痢、腹痛など呼吸器や消化器の症状などがあらわれることもあります。また、これら症状が一度に全身性に現れる状態を「アナフィラキシー」といい、さらに症状が進行すると呼吸困難、血圧低下、意識障害などを引き起こすこともあり、これを「アナフィラキシーショック」と言います。
上記のことより、りんちゃんさんの症状から考えますと、おそらくアレルギーではないでしょう。
玉ねぎや長ネギなどの香味野菜は、元々、料理に香りや風味をつけて、引き立たせるために使われる野菜です。香り高いものが多いですね。特に、生の玉ねぎや長ネギを切ると、ツンとした香りがしたり、涙がでることもありますね。これらは、玉ねぎや長ネギを切ることで細胞が壊れ、中に含まれる「硫化アリル」という物質が気化して空気中をただようことで起こります。りんちゃんさんのように、匂いで気持ち悪くなることもあるかもしれませんね
これらのご説明がりんちゃんさんのお役に立てば幸いです。