カラダ
2023年9月6日

【お悩みQ&A】月経カップのメリット&デメリット


お悩み


これまで、生理中はナプキンしか使ったことがありません。でも、月経カップというのがあると知り、興味があるのですが、感染症になったり、挿入時に傷つけたり、漏れてくるのでは? と、不安で手を出せません。挿入するというのが怖くて、タンポンも使ったことがないのですが、慣れれば使えるようになるものでしょうか? メリットやデメリット、使う際のイメージ(トイレで交換するのか?など)を教えてほしいです
20代後半
かなっちさん


回答



かなっちさん、こんにちは。月経カップについてのご相談ですね。ナプキンやタンポンが、経血を「吸い取る」のに対して、月経カップは経血を液体のまま「ためる」のが特徴です。まずは、月経カップのメリット・デメリットからご説明しましょう。

月経カップのメリット
・繰り返し使えるので経済的
月経カップは洗って繰り返し使えるため、一度購入すると数年使用することができます。そのため、長い目で見るとナプキン代よりはるかに経済的です。
・経血が肌に付着しない
ナプキンのように、デリケートゾーンに経血が付くことがないので、肌トラブルを起こすことがありません。かゆみなどを引き起こすことがないので、特に肌が弱い人にはおススメ。
・長時間使用できる
経血量にもよりますが、月経カップは最長8~12時間使用できます。何度も取り換える必要がないので、旅行の時や、休憩が取りにくい仕事のときに快適に過ごすことができます。

月経カップのデメリット
・慣れが必要
月経カップの挿入や取り出しにはコツがいるため、何度か使用して慣れる必要があります。正しく装着しないと経血がもれてしまうことがあるので、自分なりの着脱の仕方を身に着けて慣れていきましょう。
・手入れが必要
連続して使用する月経期間中は、取り出した時の水洗いと、1日1回の石鹸洗いが必要です。新しい月経カップを使う前と、月経が終わった後には煮沸消毒をします。
・出産や性交渉の経験のない人は、腟が広がりにくく、装着しにくい場合があります。
・トキシックショック症候群(TSS)という、黄色ブドウ球菌の産生する毒素が原因で起こる、急性疾患を引き起こす可能性がまれにあります。使用法を守ることが重要で、できればこまめに経血を捨てて、使用後は消毒することが大切です。

使う際のイメージとしては、まず手をよく洗い、便座に腰かけて脚を肩幅くらいに開きます。次に月経カップを折りたたんで指と一緒に腟に入れるようにします。
これらのアドバイスが、かなっちさんのお役に立てば幸いです。