カラダ
2023年12月6日

【お悩みQ&A】マンモグラフィーと超音波検査の違い


お悩み


先日、知人が乳がんの手術を受けました。術後は良好のようです。その話を聞いて、自分も受けるべきなのかな? と思うようになりました。これまでは、検診のお知らせを受け取っても、あんまりきちんと考えたことはありませんでした。そこで、どんな検診があるのか調べてみたのですが、乳がん検診はマンモグラフィーと超音波検査、どちらを受けるべきなのでしょうか? それぞれの違いやメリット、デメリットなども教えていただきたいです。
30代後半
アカリさん

回答



アカリさん、こんにちは。乳がん検診のマンモグラフィーと超音波検査の違いについてのご質問ですね。
マンモグラフィーは、乳房専用のレントゲン検査で、乳房を圧迫板で挟んで薄く広げて撮影します。超音波検査は、乳房表面に超音波を当てて、乳房内の状態を調べます。以下に、マンモグラフィーと超音波検査のメリット・デメリットついてご説明しましょう。

■マンモグラフィーのメリット
・触診では見つけにくい小さな病変を見つけることができる
・超音波検査では見つけにくい石灰化(乳房の一部にカルシウムが沈着したもの。乳がんで見られることがあるが、良性の場合もある)を見つけることができる
・乳がんの死亡率を減らせることが科学的に証明されている
■超音波検査のメリット
・被ばくの心配がなく、妊娠中でも検査を受けられる
・痛みがなく、迅速・簡便に検査を受けられる
・乳腺の密度が高く、マンモグラフィーでは病変がわかりにくい場合でも、病変を確認することができる

◆マンモグラフィーのデメリット
・検査に痛みを伴うことがある
・乳腺の密度が高いと、病変を見つけにくいことがある
・妊娠中は検査を受けることができない
◆超音波検査のデメリット
・石灰化を確認することが難しい
・乳がんの死亡率を減らせることが科学的に証明されていない

40歳未満の場合、乳腺が発達しているため、マンモグラフィーでは全体的に白っぽくなって病変の有無がわかりにくいことがあります。このような場合は、超音波検査が有用です
双方のデメリットを補うには、マンモグラフィーと超音波検査の両方を行うのがベストですが、どちらかを受ける場合は、アカリさんは30代後半とのことですので、超音波検査を受けるのが良いでしょう。
これらのアドバイスが、アカリさんのお役に立てば幸いです。