カラダ
2024年7月3日

【お悩みQ&A】ホットフラッシュがツライ


お悩み


ホットフラッシュがツライです。汗が止まらないので、人前に出ることが億劫になってしまいました。友人たちと買い物に行ったりお茶をしたりしたいのに、電車の中など知らない人たちの前で汗だくになるのがツライです。更年期だからというのは理解できますが、症状を抑えることはできないでしょうか? 治療や薬、日々の生活で気を付けた方が良いことがあれば知りたいです。
50代前半
みぽさん


回答



みぽさん、こんにちは。ホットフラッシュに悩まれているのですね。

ホットフラッシュは、更年期に女性ホルモンのエストロゲンが急激に減少することにともない、自律神経の働きが乱れて血管の収縮と拡張がうまくいかなくなることで起こります。このような場合は、エストロゲンを補う治療(ホルモン補充療法)で症状を改善することができます。ただし、エストロゲンのみを補充すると、子宮体癌のリスクが増えてしまうので、リスクを抑えるために黄体ホルモンも併用します。

日々の生活でできる対処法としては、まずホットフラッシュが起こったら冷たいタオルで首周りを冷やします。近頃は、持ち運びに便利な「クールタオル」や、保冷剤を入れるポケット付きの「アイスネックピロー」などが販売されています。外出時のホットフラッシュ対策におすすめです。

衣類は体温調節がしやすいよう、重ね着をすると良いでしょう。インナーやカーディガンなどの羽織ものを活用するのがおすすめです。また、タートルネックなど首の詰まった服は、暑さを感じやすいばかりか、ホットフラッシュがおきたときに汗が逃げにくく、逆に体を冷やしてしまうので、避けたほうが良いでしょう。

また、冷えやすい下半身は、しっかり保温をすることが大切です。夏場もエアコンで冷えることが多いので、下半身の冷え対策はしっかりするようにします。パンツやスカートの下にインナーパンツをはくなど工夫をしてみましょう。また、ホットフラッシュがある人は、お腹周りが冷えやすくなっていますので、腹巻で温めるのも良いでしょう

ストレスをためないようにすることも大切です。ストレスがたまると自律神経のバランスが崩れやすくなってしまいます。自律神経の乱れはホットフラッシュの原因となるだけでなく、さまざまな体調不良・メンタル不調を招くので、日頃からストレス対策を心がけましょう。

ゆっくりお風呂につかる・好きな音楽を聴く・読書や映画鑑賞をするなど、自分がリラックスできてストレスを解消できる方法を見つけておくと良いですね。

これらのアドバイスが、みぽさんのお役に立てば幸いです。