ココロ
2020年2月19日

病気が子どもに遺伝。つらい、申し訳ない気持ちでいっぱい…


[目次]

  • お悩み
  • 回答
  • ・ある特定の病気だけが「遺伝病」として扱われてしまい…
    ・遺伝病は「誰の責任でもない」
    ・「遺伝カウンセリング」に問題解決のサポートを求めてみよう


    お悩み


    「子どもに自分の遺伝のため、病気を背負わせてしまいました。自分のせいです。子どもに苦痛や悲しみを味あわせてしまう…自分がエゴだったのか(産んだことが)…。
    夫にも子どもにも申し訳ないです。申し訳ない気持ちでいっぱいです。
    自分がしっかりしなきゃと思うのですが、いろいろ子どもに症状出だしたらつらいです」

    奏さん



    回答


    奏さん、こんにちは。
    お子さんにご自分と同じ遺伝性の病気があり、そのことでお子さんに苦痛や悲しみを味わせているのは、お子さんを出産した自分の責任ではないかと申し訳ない気持ちで苦しんでいらっしゃるのですね。

    ご相談文から、奏さんが「自分のエゴのせい」で大事なお子さんを苦しめてしまうという考えに苦悩していらっしゃる様子と、悲嘆に暮れてどうしていけば良いか考えられないような感じが伝わってきました。おつらいですね。

    さて、「遺伝病」という言葉には、多くの誤解がつきまとっていると専門家は言います。遺伝子や遺伝という、科学的で専門的な情報の中から、「遺伝病とは、親から子どもへ伝わるもの」という、かなり曖昧で、大雑把なイメージだけが私たちの中に定着してしまっているのではないかと思います。

    そこで、まずは「遺伝とは、本当にはどういう現象なのか」を理解することが、奏さんの苦悩を和らげてくれるかもしれません。

    ●ある特定の病気だけが「遺伝病」として扱われてしまい…

    私たちの心のどこかに、「遺伝病は特殊なもので少数の人だけがなってしまうもの」といったイメージがあるかもしれません。
    けれど、ある専門家は・・・・・