ココロ
2017年6月21日

逃げ道を作ってあげる話し方とは?


お悩み


「私は、会社で中間管理職として働いています。
上司、部下、パートさんから『仕事ができるのは認める。まじめだし、すごい頭も切れるけど、言い方が…』とよく言われます。
正論が、すべて正しい訳ではないと理解しているのですが、相手によくなってもらおうと情が入ってしまい、それが相手にうまく伝わりません
弟から『誘導尋問されているみたいに聞こえる。逃げ道を作ってあげなきゃ』とアドバイスされました。
相手に逃げ道を作ってあげる話し方とは、具体的にどういうことでしょうか? 教えてください」

こってぃさん


回答


こってぃさん、こんにちは。
職場で、相手によくなってもらおうと話していらっしゃるのに、「言い方が…」と言われてしまい、相手にあなたのお気持ちがなかなか伝わらずに、どんなふうに伝えたらよいかとお悩みなのですね。
相手のことを思って伝えていることが、なかなか伝わらないのは、もどかしいし、とても残念な気持ちになりますね。

さて、こってぃさんが、上司や部下、パートの方から、「まじめ」だと思われているということを考えると、ひょっとすると、こってぃさんの中に「○○は、こうあるべき」とか、「○○は、こうしなければならない」といったルールや、原則といったものが強くあって、それを守らないこと、それと違うことが許せない感じはないでしょうか?

もしそうであれば、こってぃさんの中では「相手の過ちを正さなければならない」と感じているかもしれませんし、「そのためには、相手のどこがどう間違っているのかを、論理的に理解させなければならない」といった感じになっていらっしゃるのかもしれません。


もし、こうしたお気持ちで、相手の過ちを正すために話しをするとなると、相手は自分を否定され、攻撃され、コントロールされているような気持ちになってしまう可能性があります。

実は、これは、あなたという「人間」と、相手との間にある「境界線」を超え、相手に侵入する行為ですから、相手は、自分を守るために防衛的になってしまいます
相手に逃げ道を作ってあげるとは、この「境界線」を侵さないようにする、ともいえるでしょう。
では、この「境界線」を侵さないために何が大切かということを、いくつか見ていきましょう。

まずひとつには、「相手が自分とは違う意見、考え、感情を持つことを認める」ことがあります。
つまり、「あなたの正論」を押しつけないことです。

具体的には、相手に話すときの前置きとして、「私の思い込みかもしれないけれど」「私が間違っているかもしれないけれど」「ひょっとすると違うかもしれないけれど」といった、クッションを置いてあげるだけで、ひとつの逃げ道を作ってあげることができます。

またあなたの意見を、「絶対的に正しい意見」ということでは・・・・・