ココロ
2017年7月5日

引っ込み思案を直して、積極的に質問できるようになりたい


お悩み


「4月から、介護の仕事に就きました。
介護学校に通っていましたが、現場での実践経験がなく、手探り状態で、なんとか仕事をしています
先輩も多く、職場環境は整っていると思います。
しかし、引っ込み思案のためか、先輩たちの輪の中に入れなかったり、自分の知識があまりにも乏しかったりするのが気になります。
また、先輩が忙しくされているのを見ると、質問しづらく、ひとつ質問できても、またわからないことが増えて、何回も聞いてしまい、先輩の時間や業務が遅くなってしまうことに対して、申し訳ない気持ちがあり質問できません。
でも、失敗して、さらに時間がかかると、迷惑をかけるので、質問はしなくては、と思っていつつ、「自分の仕事は自分でこなす」という雰囲気もあり、助けを呼べません。
先輩には、『もっと質問とか、頼っていい』とは言われていますが、なかなかそれができません
そんな感じで、最近、介助するとき、事故を起こしそうになりました。
初めての利用者さんで、わからないまま介助してしまった私が悪いのですが、起こったあとでも、質問ができない自分に泣けてきます。
わからないことを、積極的に質問できるようになるには、どうしたらいいのでしょうか?
引っ込み思案を直して、人の輪の中に入りたいです」

紫菜さん


回答


紫菜さん、こんにちは。
初めてのお仕事、初めての現場、わからないことがたくさんある中、もっと職場の先輩に質問したり、輪の中に入ったりしなくてはと思いながらも、引っ込み思案な性格から、それがなかなかできずに、どうしたら良いかとお悩みなのですね。
まだ、人にも仕事にも慣れていない頃だと思いますので、とても苦しいでしょうね。
ご相談文から、紫菜さんの助けを呼びたいのに呼べない苦しさと、自分へのもどかしさが伝わってきました。


さて、ご相談文を読んで感じたのは、紫菜さんが一生懸命「自分の性格そのものを変える」ことで、問題を解決しようとしているということです

ひょっとすると、仕事がうまく行かないことや、なかなか先輩の輪の中に入れないのは、「自分が引っ込み思案な性格だからだ。この引っ込み思案な性格さえ直せば、もっと積極的に質問ができるようになるだろうし、人の輪の中に入っていけるはずなのに」と考えていらっしゃるのかもしれませんね。
あなたがそう思う気持ちは、とても良くわかりますし、「そんな引っ込み思案な自分」を責めたくなってしまう気持ちも、良くわかります。
けれど、結論から言うと、性格は変えられないし、変える必要はないということです

恐らく、紫菜さんにとって「引っ込み思案を直す」ということは、「質問するときにためらったりせず、人の輪に入るときにも、緊張したり、不安になったりせず、どんどん話しかけていく自分」といったイメージを持っていらっしゃるのではないでしょうか。

そうした自分になろうとすればするほど、うまくできない自分に失望し、「やっぱり自分はダメなんだ」と自信を無くしてしまってはいないでしょうか。
あなたはあなたのままでいいし、引っ込み思案な性格のまま・・・・・