ココロ
2018年3月14日

寝ても寝ても眠い…休日ずっと寝てしまう人へのアドバイス|原因と対策

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「会社員ですが、週末はほとんど寝て過ごします。
金曜日帰宅して、特に片付けもせず、休憩して、そのまま1時過ぎくらいには寝て、土曜日の昼過ぎに目が覚めます。朝、目覚ましが鳴っていったん目が覚めるですが、止めて再び寝ます。土曜日の夜も12時前後には寝てしまい、日曜日は午後2時くらいまで寝てしまいます。さらに、午後もうとうとしてしまうことが多いです。
土日がなくなった感じで、家事も間に合わないことが多く、自己嫌悪になるのですが、目覚ましが鳴ってもほとんど意識がなく動けないくらいなんです。
平日は基本的に6~7時間くらい寝ているので、睡眠不足ではないと思います。
何かアドバイスいただければと思います。よろしくお願いします」

30代前半
ぽわんさん



回答


ぽわんさん、こんにちは。
十分な睡眠時間を取っているのに、眠気が取れず、週末はほとんど寝てしまう状態が続いていて、何かの病気なのか精神的な問題なのかと気にしていらっしゃるのですね。週末に動けないと、ほとんどプライベートな時間がなくなってしまうでしょうし、寝ているようで疲れも取れず、リフレッシュできないような感じがあるのではないかと思います。おつらいですね。

●ストレスの影響で自律神経が乱れているかも

ストレスの影響で自律神経が乱れているかも

さて、ご相談文から伝わってきたのは、精神的な疲れがたまっている様子と、自律神経が乱れて、副交感神経が優位になりすぎている可能性です。この最近、仕事で過度なストレスをお感じになってはいないでしょうか。

メカニズムを解説するために、まず自立神経についてご説明しますね。
私たちのカラダには、私たちの意志とは無関係に働き、体の機能を調整する自律神経があります。自律神経は、体の活動時や昼間に活発になるアクティブモードの「交感神経」、反対に安静時や夜に活発になるリラックスモードの「副交感神経」で構成されています。

自律神経のイメージ

通常時の自律神経は、一方の神経が優位になっているときは、もう一方の働きは抑えられるという、絶妙なバランスで働いています。しかし、ストレスを感じるとこれが変わってきます。

私たちの脳は、不安、焦り、恐怖などを感じると、ストレスを感じますよね。そして、ストレスを感じることで、ストレスホルモンと呼ばれるホルモンが分泌されます。

ストレスホルモンが分泌されると、短期的には自律神経のうち、交感神経が優位になります。交感神経は、今直面している問題に対処するよう、私たちの身体にエネルギーを生み出し・・・・・

★回答:
臨床心理カウンセラー。国際基督教大学心理学卒業。