ココロ
2018年8月8日

私の人生、これで良いの?「虚しさ」は心奥深くからのメッセージ

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「毎日が虚しいです。夫は優しいですが、子どもっぽいです。夫のことは大好きなのですが、嫌なところばかりが目につき、どうも優しくできません。
私は、何のために生きているんだろうと思ってしまいます。家事をして1日が終わり。出かけたり、オシャレをしたり、友達とご飯に行ったり、趣味を楽しんだりする経済的な余裕もないです。働きに出ようとも思いましたが、ブランクがあって不安なうえ、夫が嫌な顔をします。子どもはいません。
月に数回は、無性に虚しくなるときがあります。私の人生は家事ばかりで終わってしまうのでしょうか。何かアドバイスをお願いします」

30代前半
ジンジャーさん



回答


ジンジャーさん、こんにちは。
家事だけで終わってしまう毎日に虚しさを感じ、このまま人生が終わってしまうのかと焦燥感のようなものを感じていらっしゃるのですね。ご相談文から、現在の人生にどこか意味が感じられないつらさと虚しさが伝わってきました。苦しいですね。

●無性に虚しくなる。それは「ミッドライフクライシス」かもしれない



さて、「ミッドライフクライシス(中年期危機)」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。

ジンジャーさんは、30代前半とまだお若いのですが、30代から40代、50代にかけて、人はそれまでの人生を振り返り、残りの人生のことを思いはじめます。自分の人生は本当にこれで良かったのだろうか、と思い悩み、それまでの人生の意味がなくなってしまったように感じる状態になることもあり、それをミッドライフクライシスといいます。

ご相談文からはわかりませんでしたが、ひょっとするとジンジャーさんは、身近な人の死を経験されたりされましたか?あるいは、身近でなくても災害などのニュースなどで、死について考えたり、人生の残り時間について考えるようなきっかけがありましたか?
そんな、死について考えることも、ミッドライフクライシスのきっかけになることがあります。

●「虚しさ」はココロの奥深くからのメッセージかもしれない

ミッドライフクライシスでは、それまでの人生で棚上げしてきたことに直面することがあります。虚しさは、あなたのココロの奥深くから発せされている大切なメッセージかもしれません。

もしかするとジンジャーさんは、これまでの人生では「虚しさ」を感じたとき、「出かけたり、オシャレをしたり、友達とご飯に行ったり、趣味を楽しんだり」して、それを紛らわせてこられたのではないでしょうか。もちろん、そんなふうに色々な活動をしてココロの隙間を埋めることは誰でもがしていることですし、それが悪いわけではありません。
しかし、ご相談文から伝わってきたのは、ジンジャーさんはいま、その「ココロの虚しさ」と向き合わざるを得ない状態にあるということです。

「虚しい」という感情、感覚はとても苦しいものですよね。それは、とてもつらい感情です。

また、ご相談文からあなたの中にある「意味を求めている」感じも伝わってきました。それらは、あなたのココロの中が、まるで「空っぽのように感じられている」ということを示しているのかもしれません。

これは推測にすぎませんが、もしかするとジンジャーさんの中にある「空っぽな感じ」「虚しい感じ」は、結婚するよりもっと前から、人生の早い段階からお感じになっていたのではないでしょうか。

もしそうだとすると、そのココロの「空っぽさ」「虚しさ」と向き合っていくことは、自分のココロのより奥深くと向き合うことになるかもしれません。

そこで、つらいかと思いますが、その「空っぽさ」を感じて、それをごまかしたり消そうとしたりするのではなく、それとともにいられるかどうか試して見てください。

自分のココロの「空っぽさ」とともにいることは、それを受け容れることでもあります。そして、それはつまりあなたご自分を受け容れることでもあるかもしれません。