ココロ
2018年10月3日

良い子だった娘の反抗期がひどい。どう対応すれば良い?


[目次]

  • お悩み
  • 回答
  • ・自立の段階で、「悪の問題」が入りこんでくるのは、当然のこと
    ・「良い娘」のまま成長すると、精神的な自立ができなくなることも
    ・子どもが大人への階段を上るとき、親ができることは?


    お悩み


    「高校1年の娘がいます。これまで真面目で良い子だった娘が、半年くらい前から激変してしまいました。
    学校はさぼる、家出はする、私の財布からお金を盗む、近所の自転車を盗むなど、いろいろあります。いくら注意しても聞く耳を持ちません。『クソババア』などと暴言を吐かれます。夢も希望もないので、高校も行かずにニートになると言っています。3歳上の長男のときはこんなに大変ではありませんでした。
    自分が気付くまで待つと手遅れになりそうで…。良いアドバイスがあればよろしくお願いします」

    40代後半
    亜壇さん



    回答


    亜壇さん、こんにちは。
    これまで真面目で良い子だった娘さんが、学校をさぼったり、家出をしたり、盗みをするなどの問題行動をされるようになってしまったのですね。亜壇さんに対しても暴言を吐かれるなどして言うことを聞こうとしないし、このまま本人が気付くまで待っていては、手遅れになってしまうのではないか、何かしなければならないのではないかと不安に思っていらっしゃるのですね。

    これまでは真面目で良い子だった娘さんの激変を目の当たりにして、本当に困惑されているでしょうし、さぞ心を痛めていらっしゃることと思います。おつらい思いをされているでしょう。

    ●自立の段階で、「悪の問題」が入りこんでくるのは、当然のこと

    良い子だった娘の反抗期がひどい。どう対応すれば良い?

    さて、人が誕生してから大人に成長していく際の変化についての研究を、「発達心理学」と呼びます。発達心理学の視点から見てみると、娘さんの「激変」は、「少女から女性」になっていく際に、多くの方が通る一つの通り道であるともいえます。
    「少女から女性」に変わっていくとき、何らかのかたちで「悪の問題」が入りこんでくるのは、当然のことであり、避けられないことでもあるのです。
    それは、大人として「自立」していくことと、「悪の問題」とが深い関わりを持っているからなのです。

    つまり、「真面目で良い子」だった娘さんの、「激変」は、娘さんの「自立の兆し」でもあり、順調に成長している証拠でもあります。

    これまで娘さんは、真面目で親や先生の言うことをちゃんと聞く「良い子」として、親の言うことや学校の規則に従い、守られた世界に生きていました。そうした守られた、でも小さな世界から、その外にある大きな世界に羽ばたいて行こうとするとき、これまでのルールに対して疑問が生じてくるのは当然の流れ。ときに、それは親や学校、そして社会に対する反抗というかたちであらわれてくることがあります。

    つまり、彼女なりの「自立」へのもがきとして・・・・・・