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ココロ
2020年3月18日

人はなぜ不倫など「芸能スキャンダル」に熱くなるのでしょうか?

暮らし


このカウンセリングの回答者
五味佐和子
臨床心理士。カウンセリングルーム Helix Centre 代表。https://helix-centre.com
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●“正義感”が強い人や苦しい経験をした人が芸能・不倫ネタに熱くなりやすい

また、こうした不倫スキャンダルを声高に糾弾する方は、正義感が強く、ルールを破ったり、倫理的に良くないことに対して強い怒りや、反発、嫌悪感を抱いていることがあります。

こうした正義感が強い方は、世界は公平であるべきだと考えています。公平とは、「善いことをした人は報われ、悪いことをしたら裁きが下る」ということではないでしょうか。例えば「不倫」という「悪いこと」をした悪い人には、罰が与えられて然るべきだと感じていることがあります。

そうした人にとって、「悪いこと」をした人が、何事も無かったかのようにテレビに出続け、芸能活動を続けることを、許すわけにはいかないのです。彼らがテレビやCMから降板させられ、然るべき謝罪会見をし、社会的制裁を受けたことを見届けることで、ようやく正義がなされたと安心することができます。

社会の正義を求めること自体は決して悪いことではないと思いますが、まるで自分自身が「正義の執行人」になって誰かを裁くことができると思ってしまったら、それは怖いことですよね。
さらに、こうした怒りや嫌悪感が、真の正義感とは全く違うところから来ている場合もあります。

例えば、LGBTの方に対する嫌悪感が強い人ほど、実は本人に隠れたLGBTの傾向があるという調査結果が以前にありましたが、自分の中の密かな願望の抑圧から、こうした怒りや嫌悪感が出てきていることもあります。

つまり、本当は自分が結婚していても誰かと恋愛をしたいと思っているけれど、それを倫理的な抑圧や恐怖から実行できずにいるとき、それをやっている人を羨ましいと同時に怒りを感じてしまうこともあるのです。

また、それとは逆に、自分自身が子どもの頃に両親のどちらかが不倫をして傷ついたり離婚するなどして、つらい体験がある方、自分自身がパートナーに裏切られるなどの苦しい体験がある方にとっては、こうした行為をする人全てに怒りが向いてしまうこともあります。

●世論とは違うことを言う人がまた批判されるといったことも…

さらに、こうしてワイドショーでスキャンダルが報道され、様々なコメンテーターが意見を言ったり、SNSなどで人々の怒りや批判を見るにつけ、だんだんと世論が作られていきますよね。
すると、その世論とは違うことを言う人がまた批判されるといったことが起こり、ますます多様な意見や立場は減っていってしまうのではないかと思います。

こうした社会に起こる出来事やニュースに対して「個人的意見や感情」を持つことはもちろん自由ですが、それを取り上げるメディアに対して冷静な視点を持ち、また本当に自分が感じていることにも意識的になりながら、程よい距離感を探していきたいものですね。

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