お悩み

「私は今、不倫をしています。まさか、自分が不倫をするとは思いませんでした。相手は、40歳の会社員で、娘さんが一人います。
問題は、彼の奥さんが、ひどすぎるということです。
彼の話によると、専業主婦の奥さんは、彼の食事の用意はほとんどしない、現金もクレジットカードも渡さない、彼の洗濯は一切しない、彼がちょっとでも意見を言うものなら、手が出せないくらい怒る、など、彼に対してとてもひどいです。
仕事が激務の上に、まともに食事もとっていなく、彼はとてもやせています。
ご飯を作ってあげると、『野菜とか、数週間食べてない』と、何杯もおかわりします。靴下などもボロボロです。
行動にも矛盾がなく、うそはついていないようです。
かわいそうなので、最近は、プリペイドカードで、ほんの少しのお小遣いを渡していますが、利用履歴を見ると、お昼や夕飯に、150円くらいのパンやおにぎりばかり買っています。

彼は離婚したいけれど、奥さんが『お金がなくなったら暮らせない』とハンコを押してくれないそうです。
私と一緒になるかどうかは関係なく、どうにかしてあげたいのですが、どうすれば良いかわかりません。
不倫が悪いというのは、もちろんわかっていますが、今は彼の支えは、私しかいないと思っています」

回答

おさかなさん、こんにちは。
お付き合いしている彼の奥さんの言動があまりにひどく、彼のために何かしてあげたいけれど、何をしてあげれば良いのかわからずにお悩みなのですね。
あなたにとって大切な人が、つらい目にあっているのを見て、とても苦しいことでしょう。


さて、おさかなさんは、家庭内暴力、ドメスティックバイオレンス（Domestic Violence、略してDV）という言葉を聞いたことがあるのではないかと思いますが、殴る、けるなどの身体的な暴力だけでなく、精神的、性的、経済的な暴力も、DVに含まれます。
彼の奥さんの言動をみると、これはDVに該当すると思います。

DVというと想像するのは、暴力的な夫が、おとなしい妻を殴ったりけったりするなどの、典型的なイメージを持ちやすいかと思いますが、近年、妻からの夫に対するDVが急増しているのです。
彼の奥さんの言動を見ると、彼の存在や人格を徹底的に無視し、見下している印象を受けますが、これはDV加害者になりやすい女性の特徴でもあります。
DV加害者は、相手を下において、自分が優位に立つことで、相手をコントロールしようとします。

また、こうした女性は、自己愛がとても強いのも特徴です。
自己愛が強いと、「自分は特別な人間である」という思いがとても強いため、自分が一番でないと気がすまないだけでなく、周囲の人間を自分の思い通りにコントロールしようとし、相手が自分の期待に添わないことをしたり、思い通りに動かないと、ものすごい勢いで怒りを爆発させます。
これらも、彼の奥さんの言動に当てはまるのではないでしょうか。

そのような状況で、おさかなさんが彼のために何をしてあげられるか、ということについて考えてみましょう。･････